戸澤の週報
2017年10月01日
上期終了
2017年度の上期が終了しました。
もう半年が過ぎたということですね。
毎回のことですが、終わってからはあっという間です。
今年度は10年に1回の部品業界の活況と言えそうです。
今こそしっかりと体制を整えてお客様のお役に立てるようにしなければいけないと思っております。
先週は出張でヨーロッパを回っておりました。
日本にいると、アメリカやアジアと違い、ヨーロッパの情報はなかなか入ってきません。
実際の距離もありますし、経済面・政治面での繋がりが弱いこともあるかと思います。
ただ、よく考えてみるとヨーロッパに主要各国は早い段階で文化が進み、すでに成熟しています。
人口問題・財政問題・福祉問題・政治問題・経済問題においてかなりの割合で共通の問題があります。
もしくはすでに克服した例も多くあります。
もっと参考にしてもよいと思いました。
実際の仕事に置いていえば、各社とも人件費の高騰及び人材採用が困難であることを述べていました。
そのため、生産性向上のためにロボットを導入して自動化を狙うことと、一回採用した人材の育成に力を入れています。
まさに現在日本が取り組んでいる内容そのものです。
各社一生懸命に生き残りを掛けて「生産性向上」及び「提供可能な付加価値の向上」に努めていました。
アメリカもそうですが、ヨーロッパでもすでに部品商社の寡占化が進んできています。
物価を見てもすぐにわかるのですが、日本よりもはるかに高いです。
物価が高いということは、人件費も高いということです。
人件費が高いということは、企業がより稼ぐ力を求められるということです。
そのため、多くの競合により価格の低下が起こると利益の低下につながり、その会社1社で生き残ることが難しくなりやすいということです。
ヨーロッパはすでに淘汰の時代に入っていました。
翻って日本を考えてみると、今のところそこまでは行っていないように見えます。
中堅クラスや小規模のお客様が非常に多く、顧客層のすそ野が広いため、まだ棲み分けに近いものが存在しています。
しかし、アメリカや欧州の例を見てもわかる通り、ある程度経済力が成熟している国の進む方向は決まっているのかもしれません。
これからは1社1社が付加価値をつけて戦っていく形から、数社が強みを持ち合い共同でチームを作り戦っている時代になります。
今からしっかりと備えなければいけません。