戸澤の週報
2015年09月13日
寿命
また、東京では震度5弱の地震があり、心配が続いています。
改めて様々なリスクに対する備えが重要になっています。
最近のお客様とのやり取りを見ていてつくづく思うことがあります。
昔からのやり方が全く通じなくなっていると言うことです。
当社の中でいくつかの部門があり、それぞれがサービスを展開していますが、その中で競争力を持っているものとそうでないものにはっきりと分かれてきています。
このことはある時突然来るものではなくて、本当はずいぶん前から徐々に近づいてきているのですが、細心の注意を払っていないと気が付くのが遅れてしまいます。
順番としては、まずは「利益率」が下がります。
そしてその次に「受注」が減ってきます。
次に来るのは「無」です。つまりは受注がなくなるので何にもなくなるということです。
利益率が下がる段階は、お客様から見ると、同じようなサービス(サービスレベルの会社)が増えたので、相見積を取ったり、価格交渉を頻繁にしてくることで説明できます。
そして、受注が下がる段階は、当社からの価格に競争力が完全に失った状態かサービス自体の魅力が陳腐化した状態です。
これらにきちんと気が付かないと、様々なものに理由を付けて本当に必要な対策が遅れてしまい、完全に手遅れとなり寿命が尽きます。
逆に言えばここにできるだけ早く気が付くことによって、多くの手を打つことができます。
世の中のサービスの中で競合が全くないものなど存在しないと言ってもほぼ間違いないでしょう。
この寿命を理解し、改善することによって再び大きな輝きを取り戻すことが可能です。
改善する部分があり、世の中に需要が消えない限りこの考え方は当てはまります。
厳しいのは相当の改善を行っても、なお寿命を延ばすことが難しくなっています。
正しい改善を考え、実行して、お客様に正しく伝えることが必要なのですが、どこが欠けてもうまくいきません。
厳しい世の中となったものです。