戸澤の週報
2008年03月02日
2008/3/2
2007年度も残り1ヶ月となりました。新聞紙上等でご存知の通り、2007年は半導体業界にとっては減速の年となりました。特にDRAMの値下がりは驚異的でした。私が知っている限りでは1,2を争う下落率になったのではないかと思います。WINDOWSの神話がもはや通じなくなり、新OSが発売されても大きくは市場が動く事は無くなり、携帯電話も世界的に見ても普及が進んできて、爆発的なヒットが出現する余地は年々少なくなってきていると思います。それに足して米国サブプライム問題が発生し、経済全体の投資に対する意欲を大いにそいでしまった形となりました。このような状況下で当社は2007年に長野物流センターを建設しました。現在確実に成果が出てきています。インフラ、人員共に充足し4月からは社外に向けてのサービスを大きく拡充していくつもりです。近々皆様にもご案内させて頂きます。概略としては、在庫の保管、余剰在庫の委託販売、製品在庫の保管及び物流代行、部品のキッティング及び物流代行、各種製品の販売の代行となります。特に最後の各種製品の販売代行とは、お客様の完成品を当社の物流センターに保管、管理させて頂き、当社webサイト「zaikostore.com」にてオンラインの小口販売も行い営業面でもサポートを行います。その他、物流センターを活用した様々なサービスを検討しております。ご興味がありましたら是非ともお問い合わせください。
非常に差別化しづらい半導体商社という枠組みの中で、他社のやっていない、お客様にとって意義のあるサービスを提供し続ける事が2008年度以降も引き続きの目標です。これからは生き残りをかけて、商社の中でも競争が厳しくなるはずです。日本の半導体商社は海外に比べ規模が小さく、多数の会社が乱立していると言われています。日本独特の商習慣に守られていたこれまではそれでも良かったかもしれません。しかし、海外系の商社が多数日本市場に参入し、お客様の考え方もこれまでとは違ってきているのが肌で感じられます。泥仕合をなくすための、いわゆる大手企業に対しての商流の交通整理はこれからも継続されるはずですが、中堅以下の会社においては戦国時代となるでしょう。2008年度はその幕開けとなるかもしれません。厳しい世の中です。