戸澤の週報
2024年10月20日
キャリアの続き
街を歩いていると、どこからか金木犀の香りが漂ってきます。
日によって気温が急激に変わることがあるため、体調には気を付けなければいけません。
しばしの涼しさを楽しみつつ、冬に向けた備えを始めましょう。
少し前に書いたキャリアに関する話の反響が予想以上に大きかったです。
皆様、一人一人が自分自身のキャリアについて真剣に考えていると言うことですね。
本来キャリアには決まった正解がないため、自分なりのトライ&エラーが必要になります。
今はインターネットが発展してしまったため、様々なことが世間の誰かによって評価されます。
その評価が広く世に浸透すると、何となくみんなそんな気になってきてしまうことがあります。
その為に、自分で考えて、世の中の一般論と違う方向に判断することが難しくなっている気がします。
キャリアを考えるとき、自分に想像もつかない機会を目の前にして、思い切って自分の身を任せてしまうドリフトが大切です。
自分の軸のないドリフトは決してお勧めできませんが、若い時期の幅広い経験は生涯の財産となります。
「置かれた場所で咲きなさい」と語りかけてくれるのは、教育者の渡辺和子さんです。
どんな場所に人がいたとしても、必ずこんなはずではなかったという思うことが次から次に出てきます。
そんな時でも、その場所で咲く努力をすべきだと言います。
どうしても咲けない時には、無理して咲かずによい。
そんな時には根を深く伸ばすときと考え、咲けるときがまた来たら、強く大きな花を咲かせる準備をすれば良いと言います。
個人的にはこの考え方に、強く賛同し、長い間自分の指針としてきました。
そのように考えるとドリフトは自分で咲くと決める場所を見つけるための、一つの方法と考えることもできます。
色々と経験を積んでいくうちに、少しずつ見えてくるのは、自分自身なのかもしれません。
何をしている時に自分自身が楽しいのか?
何をしている時が役に立っていると思うか?
何をしている時に人から認められていると思うか?
「好奇心」「貢献」「承認」とも言えそうです。
ここに自分の「強み」も加えてもよさそうです。
ドリフトをする中で、ここが咲く場所とちゃんと書いてあればよいのですが、そうはいきません。
最後決めるのは自分なのですが、ほとんどの場合が、そのことを意識した場所こそが、自分の咲くべき場所だと思います。
一度場所を定めることができたら、あとはそこに色々なものを高く積み上げることができます。
知識・経験・人とのつながり、そして長年やっていることにより良い意味での「勘」のようなものも養われてきます。
そうするとより「好奇心」「貢献」「承認」を強く感じられる好循環に入ってきます。
今、キャリアで悩まれている人がいるとしたら、ドリフトの機会を探してみてください。
チャンスは気が付いていないだけで、意外と近くにあるものです。
その上で、今の場所が自分の場所を咲く場所と決められると良いですね。
そして、これからの時間の中で学び、経験することを積み上げて行ったら、自分に何ができるのかを考えてみると良いかと思います。
今の自分の姿ではなく、能力も経験も未来の自分として、自分の未来を考えてみるのです。
きっと、今以上に多くのことができるようになっているはずです。
多くの人に頼られて、もしかしたら後輩に少し尊敬されているかもしれません。
より多くのことを知っているので、社内講師などをやっているかもしれません。
より自分自身で貢献できている実感と、周囲からの承認を感じられるかもしれません。
キャリアは未来に対する、自分の想像力ともいえるかもしれません。