戸澤の週報

2022年11月20日

2022年エレクトロニカ

先週は1週間、ドイツで行われた展示会「エレクトロニカ」に出展しておりました。
この展示会は、半導体・電子部品のメーカーや商社が出展する展示会としては、世界最大です。
2年に1回行われますが、前回がコロナで中止だったため、4年ぶりの開催です。
当社もドイツと日本だけではなく、アメリカや香港、台湾のグローバルチームで参加しました。
普段話ができない人たちと多くの会話やサプライヤー訪問も出来て、非常に充実していた1週間となりました。
日本でも、このようなソーシング(購入ルートを探す)を目的とする展示会ができることを強く希望しております。
 
ドイツでは、電車の中などの公共の場以外ではマスクはほとんど誰もしていません。
今回の展示会で話をした人は、日本人以外は誰もマスクをしていませんでした。
出展している会社を見ていると、日本の展示会の小間数とは比較にならないくらいの、広さを確保するところも多いです。
普通に無料でビュッフェやビールなどの飲み物を出していて、多くの顧客でにぎわっています。
 
海外の場合はリスクよりも前進しようとします。
出展している会社も貪欲に成長を求めて動いていました。
日本は何よりもリスクを優先させ、前進しないことが多いように感じます。
もちろんリスクを無視してなんでもしていいと言いたいわけではありません。
それでも、このような生の姿を見ていると、現在の日本の閉鎖性が心配になり、これでは日本は勝てないなと思ってしまいます。
 
感染症に限らず、私たちが見るべきは、皆が気にしている些細な枝葉ではなく、物事の本質のはずです。
200~300分の1の確率で、全ての本質を放棄してはいけないはずです。
中長期で計画しているなりたい姿に向けて、必要なタイミングで必要なリソースを掛けて、思い切って活動することは仕事のやりがいに繋がります。
今回出展した数100社の半導体・電子部品の商社の出展社はわずかに当社含めて2社でした。
この2社のうちの1社になれたことは日本人としてうれしく思います。
我々は日本経済をそろそろ再成長に向けた舵に変更すべき時なのかもしれません。
様々な立場で当然異論があることは承知しておりますが、当社が担っている経済の側面からどうしてもコメントを残したくて、共有させて頂きました。
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