戸澤の週報
2022年09月18日
お客様が本当に欲しいもの
この休みは台風です。
近くの神田川は近年には見たことがない荒れ模様でした。
これから日本列島を縦断するようですので、被害が最小限であることを祈るだけです。
この休みで当社の役割について改めて考えています。
このような半導体の不足の状況では、正規のルートだけではお客様の必要な納期には間に合いません。
マーケットから緊急調達が必要になります。
この事は今や当たり前になり、顧客の中でも一定の理解があります。
しかしながら、お客様は本当に緊急調達を求めているのでしょうか？
本来、マーケットから調達をしなくて良いのであれば、それに越したことはありません。
品質のリスクもありますし、価格が大きく上がる場合もあります。
よくよく考えて見ると、お客様が本当に欲しいものは、緊急調達した製品ではなく、お客様の製品を、「納期までに納入すること」です。
「お客様の製品を納期までに納入すること」を当社の役割として捉えて、これからは真剣に考えていきたいと思っています。
他の業界で考えて見ると、お客様が欲しいのは健康であって薬ではない。
お客様が欲しいのは穴であってドリルではない。
このような発想です。
そのように考えると、顧客が求めているのは、納期までに納入することであって、緊急調達ではない。
この目線で見てみると、また違ったものに見えてきます。
残念ながら今のところ、まだ完璧な答えは分かっていません。
決して簡単なニーズではありません。
そのため、よくお客様の声を聴き、意見交換を図り、サービス全体を共創していく必要があります。
ポイントは、「バッファ在庫」と「リスク管理」だと考えています。
お客様が必要とする時に、必要な数だけ用意できることは簡単なことではありませんが、究極のニーズです。
これらを実現しようとすればするほど、様々なリスクが想定されます。
売れない時にどうするのか？
どのくらいの数が必要なのか？
これから、お客様と徹底的な話し合いを開始していきたいと思っています。
