戸澤の週報
2022年02月07日
2022年度を考える
2月も1週目が終わりました。
毎日この時期らしい、寒い日が続いています。
ようやく体が慣れてきたように思えます。
この休みには急に思い立って、低山ですが、久しぶりに自然の中に行きました。
山梨県の大月駅そばの、断崖絶壁の山である岩殿山です。
久しぶりの登山は体に応えます。
わずかな距離でしたが、なかなかの直登でした。
それでも本当に気持ちが良い時間でした。
写真では見づらいのですが、沢に流れる水が凍っているのですが、氷の中では水が流れています。
氷の中で虫がいるようで、楽しい景色でした。
今年度も残り少なくなってきましたので、来年度の計画を立てています。
今後を占う上でのポイントがいくつかあります。
①現在のコロナの今後の動き
②半導体・電子部品の需給の今後の動き
③これらに付随する世の中の大きな変化
①の今後のコロナの動きは、いつかは終息するとは思いますが、その時期や終わり方は誰にも分かりません。
こちらに関しては「融通無碍」の精神で、柔軟な姿勢で向かい合いたいと思います。
②の半導体・電子部品の動きは、非常に難しい局面に入ってきました。
2021年のような爆発的なパニックは改善されてくることと思います。
それがどのタイミングで、どのくらいのインパクトを持つことになるかは、まだ完全には分かりません。
それでも引き続き、強い需要があると感じています。
どちらが来ても対応できるようにしておきたいと思います。
コロナが大きな影響を及ぼしてからおよそ2年となっています。
当社も含めた多くの会社が、③で上げたように、大きな変化に対応することになりました。
現在もなお、変化の流れは終わっていませんが、いくつか分かってきたことがあります。
この流れは不可逆的なものであること。
つまりは、この先もう今までのように戻るということは無いということです。
もう一つは、世の中が変化に対して、少し慣れてきたということです。
別の言い方で言うと、こだわりを捨てられず変化をしないことが、リスクであると言う共通認識が生まれてきたということだと思います。
2022年度は、各社少しずつ現状を把握し、Withコロナが常態化し、コロナを前提として物事を考えてくるようになるはずです。
ここで注目は2019年度の米中貿易摩擦です。
2019年の終盤に差し掛かった頃に、米中貿易摩擦が常態化するだろうと言うシグナルが出てきたら、すぐに車を含めたエレクトロニクスの回復が進みました。
コロナ禍にさえなっていなければ、もっと早期に回復したはずなのです。
異常事態は、一定期間継続すると、それは既に異常ではなくなり、日常になるということです。
コロナも欧米を中心に常態化を前提にした動きが多くみられるようになっています。
この事がこの先に及ぼす影響を予想することは難しいのですが、個人的にはそれなりにインパクトがあると思っています。
いずれにしても2022年度も変化に富んだ、難しい1年になりそうです。
「変化」には「変化」で勝ちに行く、くらいの意気込みで丁度良い気がします。
野球で言ったら、2ストライクに追い込まれている緊張感の中で、ストレートと変化球の両方を予想し、柔軟に対応するかのようです。
様々な事象に興味を持ち、勉強し、良質なインプットを心がけ、そこから良く考えて、やることを決めて、あとは思い切って実行していくこと。
当たり前のことですが、どんな変化の厳しい時代になっても、有効な考え方のはずですので、心がけたいと思います。