戸澤の週報
2021年02月08日
足るを知る
この休みで体調を壊してしまい、改めて健康のありがたさを実感しています。
このような時に頭に浮かぶ言葉は「足るを知る」です。
普段意識していないと、健康であることも当たり前、毎日ご飯を食べれるのも当たり前、日々仕事をしているのも当たり前になってしまいます。
そして、その上で何が欲しい、何がやりたいと際限のない欲求が湧いてきます。
今週は少し長くなってしまいますが、過去の同テーマを2回取り扱っていましたので、引用してみました。
初回は東日本大震災の直後です。
あの時は電気と言う普段当たり前に与えられていたものが、当たり前のものでなくなった時でした。
計画停電と言う言葉を覚えたのもその時です。
2回目は歯痛と言う今ではちょっと笑える理由ですが、当時はとても笑える状況ではなかったです。
痛すぎて痛すぎて本当にやりきれない時間でした。
お客様のところへ行く途中でしたが、何とか歯医者を探し出し、鎮痛剤をもらい落ち着きましたが、未だに会社のかばんには鎮痛剤が入っています。
今までの事を振り返ってみても、この「足るを知る」を実感する時に足りないものは「感謝の心」だと思います。
足りないものに目を向けるのではなく、既にあるものに目を向けて、心も向けて、感謝の気持ちを持つことが大切ですね。
改めて勉強させて頂きました。
外では梅が咲き始めました。
春がそこまで近づいてきています。
(2014年12月14日)
先週は突然の強烈な歯痛に見舞われました。
あまりの痛さに悪寒が走り、夜も眠れないと言う経験をしました。
生まれてはじめてラーメンの麺柔らかめを頼みました。
週末ようやく薬が効いて直ってきましたが、ここまでの痛さは初めてです。
改めてご飯を普通に食べれることの有り難さを学びました。
普段頑張って仕事できるのも、様々なものが普通の状態であるからこそであることに改めて気がつかされました。
例えば今回のように強烈な歯痛になっているときには、他のものはどうなっても良いから歯だけ直ってくれれば良いと思うものです。
しかし、実際に直ってしまうと、状況は変わってきてしまい、あれが欲しい、これが欲しいと言うことになってしまいます。
「足るを知る」と言う言葉があります。
人の欲望は限りなく際限が無いもので、どこかで満足をして今あるものを大切にしていくこと。無いものではなく、あるものに目を向けていくこととも言えそうです。
そのように考えていくと普段あって当たり前と考えていることこそ、本当に大切なものだと気が付いてきます。
結局このことが大切なものをしっかりと大切にすることができ、そして大切なものに自分が守られる人生になるのではないかと思いました。
今回の経験を活かしてこの先も生きていければよいなと思った次第でございます。
(2011年03月27日)
「足るを知る」という言葉が日本にはあります。
街の至る所で、普段ついているはずの電気がついていません。
はじめは少しの違和感がありますが、冷静に考えると困るほどではないのです。
あらためて電気を見てみると、至る所に蛍光灯を始めとする電灯が多くあります。
そして、それらの内少なくとも3分の1は消えていますが特に問題ないのです。
日本人は今まで「明るければ明るいほど良い」という価値観の中で生活していました。
目に見える「水」は昔からもったいないという感覚が残っていました。
しかし電気の無駄使いは意識が薄かったように思われます。
今回の震災で電気が無くなって初めて、電気の存在、そして電気を作っている発電所の存在を強く意識しています。
計画停電が続く関東では、電気が無い事による様々な弊害が感じられます。
今回の事を機会に、日本人は冒頭に書いた「足るを知る」を学ぶべきだと思っています。
駅はそんなに明るくなくても良いのです。
毎週通っているスポーツジムもなんで今まであんなに明るくしていたのかと思います。
半分の電気で十分です。
明るくする事を競うのではなく、各施設に必要な最低限の明るさを確保したうえで、中身で勝負してほしいと思います。
消費の多さで競うのではなく、環境と調和のとれた生活へ世界に先駆けて方向転換すればよいのです。
これからの日本の役割が少しずつ見えてきたような気がしています。
個人としても、企業としてもあらためて自らの役割を考えていきます。