戸澤の週報
2007年08月05日
2007/8/5
この休みに久しぶりに温泉旅館に行って参りました。長野県佐久市に近い内山と言う地名に「初谷温泉:しょやおんせん」http://www.shoya.co.jp/と言う名前の温泉宿があります。この宿は今まで泊まった中で最高ではないでしょうか?佐久と言う山間の中にあり、新鮮な川魚(特に鯉の洗いは今まで食べた中で最高の旨さです)、山の恵みの山菜たち、佐久で取れたお米に、佐久の地酒。それらを佐久の作家が作った茶碗類に入れて頂くという粋な作り。そして何より、そこで働いている人たちの明るく自然で、楽しそうな感じが一番印象に残ります。120年を越える長い年月を過ごしてきて、最近リニューアルされたと言う事です。以前のこの旅館の様子はわずかに残るフロント前にある写真でしか感じ取れませんが、建物の作りとか、使われているものが変わっただけで、そこで働いている人の心はきっと変わっていないのでしょう。120年と言う長い時間を考える時に思う事は、その時々の人たちが時間を繋ぐ役割をきっちりと果たしていたと言う事です。そうでなければ120年間をくぐり抜ける事は絶対に無いはずです。120年の間に必ず宿存亡に関るような大きな危機があったはずです。それらを、宿に関っている人たちの知恵と努力で乗り越えてきたと思うと、何だか感慨深いものがあります。新しいものだけに価値観を置かれがちなこの国の中にいて、また違った一面を見せて頂いた感じがしております。