戸澤の週報
2024年11月30日
悩まない人の考え方
少し晴れの日が増えてきました。
空気が澄み、会社の窓からもきれいに富士山が見える日が多くなり、うれしくなります。
毎日の生活の中で、色々と人を観察していると、どうも悩みやすい人とそうでない人に分かれると感じています。
悩みやすい人は、何かにつけて様々な事象を自分ごとに捉えてしまい、多くのことを悩んでいるようです。
反対に悩みづらい人は、上手に色々なことからスルーする力を身に付けていて、上手に悩みから距離を置いているように見えます。
「悩まない人の考え方」の作者である木下勝寿さんは、興味深い指摘をしてくれています。
著書の一番初めに「思い通りいかない」と「うまくいかない」は違うとあります。
何かをやりたいと行動した場合、ほとんどのケースで当初自分が思い描いた通りには行かないものです。
想定外の何かがあり、邪魔されてしまいます。
悩みやすい人はそこで立ち止まってしまい、動かなくなってしまう。
その状態が「悩み」だと言います。
問題が発生したのであれば、当初予定していたやり方はあきらめて、また新しいやり方を試してみればよいのです。
この状態はあくまでも「思い通りにいかない」であって、当初の目的が果たせない「うまくいかない」とは違います。
例え思い通りにいかなくても、うまくいく方法を考えて、挑戦を続けることが大切ということですね。
自分自身で考えてみると、全く同感ですが、言語化はできていませんでした。
ひとつの事象をなんとなく感覚的に捉えているのも大切ですが、きちんと言語化できると、正しい理解に繋がります。
目の前に起こったことを冷静に分析して、「思い通りにいかないこと」なのか「うまくいかなかったこと」なのかを見極めることが大切ですね。
思い通りにいかないだけであれば、うまくいくための次の方法を考えればよいので、悩んでいる暇などなくなります。
では、どうすればうまくいくための方法を導き出せるのでしょうか?
このことを考えるときはいつも、昔の戦艦の主砲を思い出します。
昔の戦艦にはレーダーなどついていません。
ミサイルもありませんし、当然目標の自動追尾機能などありません。
ただ、砲弾を遠くの敵に届くように、主砲の方向と高さを人が合わせ発射します。
その為、1発目で命中することはまずなく、その着弾点から、もう少し右とか、遠くとか微調整していくのです。
実際の戦闘では、お互いの主砲の発射距離に入った瞬間に、いかに短い時間で相手に標的を合わすことができるかの戦いです。
1秒の遅れが命取りになりますが、今の世の中の多くのことが、そんなに短時間で決着が着くことはありません。
1つやってみてダメだったら、より効果がありそうだと思われるやり方でやってみます。
それでもダメであれば、もう少し改良してやってみます。
それでもだめなら、また違った方法でやってみます。
これを時間切れになるぎりぎりまであきらめずにやり続けるのです。
正解に執念深くにじり寄っていくイメージですね。
そうすれば、世の中のたいていのことはうまくいくと思われます。
今までの経験上、自分があきらめない限り、気が付いた頃にはやり遂げていることが多くありました。
やっている時は、苦しいのですが、終わってみるとなんてことはなく、思い出の一つになってしまいます。
どうせ生きるのであれば、悩みを減らし、今やっていることに全力で取り組めるマインドづくりをしたいですね。