戸澤の週報

2024年09月16日

コアコンピタンス

9月の半ばになりましたが、毎日真夏の気候が続いています。

このまましばらくはこの暑さが続きそうです。

最近改めて、当社のコアコンピタンス、本当の強みについて考えることになりました。

新物流センター(Zero Hub)が完成以来、多くのお客様にお越し頂き、当社の新物流センターを見学頂きました。

もちろん、2機の自動倉庫に強い興味を持って頂くのですが、同様にお客様が長く足を止めて興味深く質問を頂くのは、解析センターです。

1時間以上解析センターの部屋で滞在する事も良くあります。

それだけ、他社では見れないか、聞けない何かがあると考えて良さそうです。

現在の解析センターで出来る事は以下の内容になります。

①真贋判定

②リール製品をX線にて、全自動検査

③RoHS2証明

④カーブトレイサーによる電気的特性検査

⑤電子部品のピンについた酸化膜の除去

①の真贋判定は2003年に導入したX線を活用するところから始まりました。

当時からX線自体は珍しくありませんでしたが、偽造品を見抜くのに、本格的に使用したのは、業界では当社が初めてでした。

その時以来培った検査のノウハウは今では、当社の最大の強みとなっています。

また、年を追うごとに検査できる領域を増やしています。

今年から、フタル酸の4物質も含めたRoHSで規制された10物質の含有量を自社で装置を持ち、検査できるようになりました。

その結果、RoHS2の証明を社内で出来ます。

また、EOL品を使用の際に、ピンが酸化していて、使用できなかったケースがあるかと思います。

当社では、表面の酸化膜を短時間で除去できるノウハウを持っております。

社内の装置を使い短時間で実現出来ます。

また、ピン内部まで腐食している場合は、違った方法で、一定の腐食箇所を削って、表面を再メッキするとこにより、濡れ性を回復させることが出来ます。

 

当社の検査員に言わせると、半導体の偽造は目視で90%分かるそうです。

私も昔は自分で見ていましたので、これには賛成です。

どれだけ機械や装置が立派でも、真贋判定において、人間の目に勝るものは存在しません。

このように、毎日鍛錬を積んだ眼を持った解析センターは当社のコアコンピタンスのひとつです。

どうぞ皆様、Zero Hubにお越しの際に、当社の解析センターをご自身の目でご確認いただければ幸いです。

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