戸澤の週報
2018年11月10日
やらないを決める
先週は1週間非常に暖かい陽気でした。
個人的には有り難いのですが、冷える時にしっかりと冷えないとまた後で問題が起こります。
仕事をやっていて最近思うことは、「いかに仕事を上手に行うか」ではなく「いかに仕事をやらないか」です。
与えられた仕事を確実に実行することはとても大切なことです。
しかしながら、そこだけに集中しているといつしか本当に大切な仕事に時間を掛けることが出来ず、いつの間にか全体の仕事の質が下がってしまいます。
森信三先生も仕事の進め方において、仕事を取り組むことは人生に取り組むことで、己を尽くして全力で取り組むことを話しています。
そして同時にやらないと決めたことはやらないことも大切であることを述べています。
仕事と言うものは捉えようによっては際限なく無限なものであると考えられます。
単に人から与えられた仕事であれば、どこからどこまでと範囲と量を決めることもできるでしょう。
しかし自分自身の仕事を広く見渡してみると、やった方が良い仕事は非常に多いでしょう。
この内の全てに対して全力で取り組んで、成果が出ているうちは良いと思うのですが、必ずどこかのタイミングで、全ての仕事に対して100%で取り組めなくなり、その内に大切な仕事であるのに取り組むことが出来なくなるような、本末転倒の状態になることになります。
そこで大切になることは、自分自身を俯瞰的に眺めてみて、今の自分に本当に必要なものを考えることだと思います。
自分の仕事人生の中でどのようなステージにあるのかを考えてみると分かりやすいかもしれません。
①初期:仕事の全てを吸収して血となり肉となる段階
②初中期:初期に吸収した最低限の知識と経験で、成果を考え始める段階
③中期:自分自身の成果を考えて仕事を行うのと合わせて、周囲との関係も考え始める段階
④中後期:自分自身の成果を短期の成果だけに捉われず、中長期での成果(人材育成、生産性向上、強いチーム作りなど)に目を向ける段階
⑤後期:自分の仕事は社会貢献に繋がっているかどうかの視点を持つ段階
上記で考えると恐らく③の中期のあたりから、仕事の捉え方を再定義する必要があると思われます。
やらないことを決めるためには、自分が本当に何をしたいのかを理解する必要があります。
限りある時間を大切にし、自分自身の仕事のポリシーを決めていく事は、森信三先生が言われる、仕事は人生そのものであると同じことであると納得が行きます。
世の中にはまだまだ勉強しなければいけないことが山の様にあります。
最近、学生時代の不勉強な自分に対して文句を言いたくなる時があります。
やはり学生の時に学ぶべきものは学生の時に学ぶべきです。
もちろんいつになってからでも勉強は始めれば良いのですが、とにかく先の長い長距離レースです。
早くにやっておいて困ることは何もありません。
特に英語などの言語の学習は学生の時か、社会人の初期の時にやっておくべきだと断言できます。
上述した中期以降ですと実仕事の中で湧き出るように出てくる多くの学ぶべきことを止めて語学学習はを行うことになります。
できる事であればこの点だけでも時間を巻き戻したいと思いますが、どうしようもないですね。