戸澤の週報

2018年05月20日

異国から学ぶ

先週は出張でアメリカに行っておりました。

当社の米国現地法人があるカリフォルニア州サンノゼとネバダ州のラスベガスに寄ってきました。

 

アメリカにはアジアとはまた違う驚きがあります。

まずは驚くほど物価が高いことです。(こちらも慣れてきますが)

水が500mlのペットボトルで空港などでは3.3ドルです。

日本では140円位です。

レストランに行くと、どの料理を頼んでも一番安いもので16ドルくらいからとなります。普通の料理を頼むと平気で25ドルくらいになります。(例えばハンバーガーなどでもです)

さらにはそこに15%~20%のチップを払う必要があります。

これは決して高級なレストランなどではなく、普通に街にあるレストランでの話です。

 

アメリカは非常の国土が広いため、お互いが簡単に会うことが出来ません。

その為できるだけ効率の良い会い方をしています。

例えば、日本で言うことの展示会の様なものでは展示がメインではなく、ホテルのスイートを借りて、そこで仕入先や顧客などと会期数日の間に実に多くのアポイントを入れて、効率よく会っています。

私が受けた印象は、新規顧客と言うよりは従来の仕入先、顧客を中心にサポートしている感覚が強いです。(もちろん新規顧客の開拓もしているとは思いますが)

 

最近分かってきたのは、上記のように物価も高く、日本のように頻繁に顔を合わせてすり合わせをしていく事は不可能であること。

それが故に、必然とビジネスモデルも変わってくること。

物価が高いということは人件費も高いということです。

人件費が高いために、一人一人の生産性を厳しく問われます。

ビジネスモデルでも生産性の向上が最上位のプライオリティです。

その為、標準化や仕組みを作り上げることで、分かりやすく言えば「楽して人手を掛けずに、いかにお金を儲けるか?」を追及することになります。

その代わりこのビジネスモデルの構築のためには多額の投資を行います。

そしてその投資を行うのは、その会社自身の場合もありますが、親会社だったりVCなどの投資会社だったりと、お金を出すことが仕事の役割の人たちが行います。

日本のように、事業運営から事業投資までを一気通貫で行うことは少ないと思われます。

 

アメリカの我々の業界のビジネスに深く関わっている日本企業はアジアに比べると非常に少なく感じます。

物価の高さやビジネスの成熟度や言語の問題などが参入障壁になっていると思いますが、アメリカのビジネスモデルの考え方は、既に日本が迎えている、少子高齢化社会に必要なヒントに溢れていると感じています。

アメリカも日本と同じく国内の生産は早くから海外へ移管しています。

販売面でもグローバル化している会社も多くあります。

言語などの有利な面はあるものの、アメリカがグローバル化がすごく得意だったということは無いと思います。

やはり必要に迫られてのことだと思います。

日本企業の海外展開を考えた時に、アメリカの歴史を追ってみるのは参考になりそうです。

 

写真はラスベガスの繁華街です。

全米から観光客が集まっておりにぎやかです。

ラスベガスは実は物価が非常に安く、ウェスティンホテルでも一泊80$と言う破格です。

しかしこれは平日の話で、金曜の夜からは4倍近くになる、週末偏重の都市ですね。

 

 

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