戸澤の週報
2018年01月28日
日本酒
今年の冬は寒くなりました。
本日も東京では雪が一時舞っていました。
一ケタの最高気温も珍しくなくなりました。
春が恋しいこれからの1か月になりそうですね。
今週は日本酒について書かせて頂きたいと思います。
日本酒は名前の通り日本のお酒です。
縄文の中期(紀元前4000年から3000年)にはお酒を飲んでいたという痕跡があるようです。
個人的な話ですが、数ある酒の中で日本酒に愛着を感じます。
もちろん日本のお酒ということはあるのですが、酒蔵の努力が感じられ、それぞれの個性が強く日本酒を飲むようにアピールしてきます。
大きく分けて日本酒の蔵元は、新潟県を中心とした上越地域と兵庫県を中心とした関西地域に大きな集まりがあります。
新潟は淡麗・辛口(ライトボディですっきり)で関西地域のお酒は濃醇でスウィーティー(フルボディで甘め)と言えます。
個人的には関西地域のどっしりとした、甘みのあるお酒が好きなのですが、そんなに多く飲むものでもありません。その点淡麗辛口のお酒も知っておく必要があるということで飲んでいたところ、これまた良さが少しずつ分かり始めてきました。
新潟の酒はあっさりしていながら、うまみがあり、良く料理にも合うためし食中酒と言えるでしょう。
兵庫の酒は飲んで料理のわき役として活躍するというよりは、料理を出しぬいて主役としての
貫禄があります。
これだけ日本酒が好きなのですが、居酒屋に行っても日本酒を飲まない時の方が多いくらいです。こちらはなぜでしょう?
答えは次の日に残りやすいからです。
アルコール度数で考えると、ビールが約5%です。
日本酒は15%以上、16%位アルコールが中に入っています。
ワインが10%~15%となります。
ビールやワインの感覚で飲んでしまうと、翌日後悔することなってしまいます。
それでも本当においしい日本酒はこれからますます出てきます。
杜氏(酒蔵での日本酒仕込みの最高リーダー)も各酒蔵どんどん人が若返っています。
これからの製品の革新性が非常に多く感じます。
そんな中での日本酒の現在の課題は大きく分けて2つです。
①次の日を考えると頼みつらいと思われている。
②日本料理以外に会う日本酒が少ない。
①の問題に関しては個人的には、アルコール度数を薄くしてもらいたいと思っています。
もちろん原酒とうたっていない限り、加水されていますので、ある程度は薄まっています。
しかし翌日に残らない為には、水と一緒に飲みながら日本酒を飲むということは既に学んでいますが、できたらワイン並みのアルコール度数にしていく事が好ましいと思っています。
②ですが、日本酒には日本料理が合いますが、この固定概念が日本酒を本当にグルーバルにするための阻害要因となっています。
最近ではオイスターに合う日本酒の開発が進むなど、少しずつですが日本酒を取り組んでいる方々の考え方や、消費者の知識が上がっています。
料理の方がお酒に合わせていくのではなく、お酒の方から食べ物に合わせていくという発想が非常に楽しく感じます。
この考え方は近未来のビジネスの基本的な考え方になるかと思います。
物が売れない時には、自分たちから消費者のニーズに近づき、解決するための方策を考えて、それをしっかりと実行してもらう必要があります。
日本酒はまだまだ日本でシェアを取っているとは言いづらいです。
日本の中でファンを確実に増やしていき、海外の顧客をしっかり開拓して、グローバルになってもらいたいと思っています。