戸澤の週報

2017年06月11日

自然から学ぶ

本日、2017年度の山行スタートの日となりました。

日曜日は雨の予定でしたが、予想に反して晴れの日となり、気持ちの良い1日を過ごす事が出来ました。

本日行った場所は山梨県の「金峰山:きんぷさん」で、標高2,599mのとても見晴らしの良い人気の山です。

分かる方だけになってしまいますが、金峰山山頂へのアクセスは2つです。

ひとつは大弛峠からアクセス。こちらは比較的容易なコースです。

本日のコースは瑞牆山荘からスタートで往復7時間の健脚コースです。

今年初めてのリハビリ登山にしては、あまりに本格的過ぎて、今までの中でもトップ3を争う厳しい山行となりました。

改めて、山登りについて考えてみますと不思議なことが何点か浮かんできます。

なぜ苦しい思いをしてまで山登りをするのか?と言う、とても一般的な疑問です。

これはやはり「達成感」だと思います。

山登りは、早起きが必要ですし、山へのアクセスも容易ではありません。登ってからも坂道の連続ですし、帰りは帰りで下りの厳しさもあります。本日もそうでしたが、途中雨に降られることもあります。足に豆が出来て痛くて歩きたくない時もあれば、あまりの上り坂の連続に、気持ちが萎えてしまう時もあります。

それでも、頂上へ到達した時の喜び、そして下山終了した時の喜びは他の何物にも替え難いものです。

他の方も良く言われている話ですが、山登りは人生をコンパクトに表している気がしています。

苦しくとも努力して一歩ずつ歩みを止めずに進んでいれば、いつかは目必ず目標とするゴールにたどり着いているものであります。

逆に言えば、始めの一歩さえ踏み出してしまえば、誰にでもゴールにたどり着くことが可能ということだと思います。

始めの一歩を踏み出せると、最初は苦しくとも体が少しずつその苦しさに慣れてきて、しばらくすると当初感じた苦しさは薄れてきて、むしろ少しずつ進んでいく喜びを感じることができるようになります。

そうなったらしめたものです。

諦めずに歩を進めて行けば、必ず目標を達成できるということです。

その他に山から教わることは、

①時として立ち止まり、そこにあるきれいな花や、鳥たち、自然を見て楽しむ余裕を持つこと。

②先がまだ長く、ゴールがなかなか見えない時であっても、そんな時は先を見るのではなく、下を見て、確実に一歩一歩進むことだけに集中することによって、気が付いたら随分進むことができること。

③ペース配分をしっかりと考えること。はじめに飛ばしても、休憩が多くなり、後半ばててしまっては、最終的には早くゴールには到達できないこと。遅くても安定して確実に進む方が最後には早くゴールにたどり着くこと。

などなど、実に多くのことを教えてくれます。

最後の中央道では30Kmの渋滞につかまってしまい、大変な目に遭いましたが、有意義な一日となりました。

写真は金峰山山頂近くから見た瑞牆山です。

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