戸澤の週報
2016年10月30日
ニーズの変化
今までのように薄着で出歩くことも、家の中でいることも難しくなってきています。
それと反比例して、街にはいまが旬を迎えている魅力的な食べ物が溢れてきています。
先週は中国・香港と出張に行っておりました。
冒頭で日本の冬の気配と書きましたが、香港は普通に30℃を超えていました。
それでも湿気は少なく、真夏に比べればはるかに過ごしやすくはなっていますが、日本の感覚で言えばやっぱり夏真っ盛りです。
最近中国を回っていて感じることは、ここ半年間でお客様のニーズが急速に変化していることです。
中国は従来の世界の工場の立ち位置から明らかに変化が表れています。
特に日系のお客様ですと、常に日本で作るか中国で作るかと言うせめぎ合いをしています。
これは大きくは為替を指して言っています。
為替が円高に振れれば中国で生産に傾き、円安になれば日本国内生産にシフトします。
現在は従来より円安に大きく振れていますので、中国サイドとしては事の確保する上で条件が悪くなっています。
同時に人件費の高騰です。
企業側は、チャイナプラスワンと言う形で、中国以外に工場を求めたり、日本国内に生産回帰がますます進んでいます。
そうなると、中国側でも従来のように数が出るものを単に安く部材を集めて、労働集約型で大量生産して、日本へ販売するということが難しくなっています。
今までと同じ条件では仕事が取りづらくなっているという事です。
その為、「価格+アルファ」が現在の中国では必要になってきたと言えそうです。
例えば量産だけではなく試作も対応したり、小口での量産も柔軟に対応したりする必要が出てきたいという事です。
そうしますと従来の購買スタイルでは対応できない点が出てきます。
まさに当社が日本で行っているサービスが、今度は中国でも必要になってきたと言えそうです。
今さらながらに聞こえるかもしれませんが、今後は中国向けのサービスを強化して、進出されている日系企業の皆様のニーズにお応えしていきたいと考えております。
上記の「価格+アルファ」のアルファに当たる部分を当社から付加価値としてお渡しできるように体制作りをスタートさせたいと考えております。