戸澤の週報
2016年09月24日
波乱万丈
夏服とも別れを告げる日が近づいてきました。
短い秋を一杯楽しみたいですね。
ここ3週間は久しぶりに日経新聞の「私の履歴書」が面白かったです。
吉野家ホールディングスの安倍修仁会長の連載です。
今では外食産業の雄と言っても良い吉野家ですが、ここに至るまでは決して平たんな道ではなかったことが、この連載を読んでよくわかりました。
昭和50年には一度倒産しています。
その後セゾングループの一員となり再建を果たすことになりますが、その後は伊藤忠のグループ企業になっています。
最近では伊藤忠が株式を手放して、独立した経営体となっています。
完成したものだけを見ていると、今までのこと(中身や本質)が見えずになんとなく、簡単にうまく行っている気がしてしまいます。
セゾングル―プの一員になる前に、再建に当たった保全代理人の弁護士の先生や、セゾングループになってからも、セゾンから来た役員の方も、みんな吉野家の再建のために、吉野家を理解しようとして全力で尽力されたようです。
その結果非常に短い期間を持って再建を果たすことが出来ました。
その後もBSEの問題など、決して楽な道ではありませんでした。
結果としては、今こうやって1899年に創業で、117年も続いている会社となって今もなお成長しています。
実に人間模様が豊かで、ぎりぎりのところを走り抜けて今に至っていることがよく分かります。
そんなことを考えて、高田馬場の駅前にある吉野家の牛丼並みを食べてみると、今以上に味に深みが感じられたような気がしました。
久しぶりに波乱万丈と言う言葉を思い出すこととなりました。
新しい挑戦あるところに生き残りがあることを改めて学びました。