戸澤の週報

2015年05月31日

ニーズの変遷

土曜日には嫌な地震がありました。
最大震度の割に非常に大きなマグネチュードと日本全国の47都道府県に渡る地震を計測しました。
ここ最近の噴火と、地震の活発な活動を見ていると、地震列島である日本の宿命を感じます。

先週は出張で上海に行って参りました。
上海は中国の中でも1位2位を争う都市で、先日の日経新聞には上海市場がニューヨーク市場の売買金額を超えたと掲載がありました。
このような流れを考えるとある意味全く自然なのですが、お客様の中でのニーズが少し昔と比較すると全く変わってきているのに気がつきます。
日系のお客様を何社か訪問したのですが、どこでも共通してお話頂いたのが「製造ロットの小口化」です。
上海から少し離れた無錫(むしゃく)あたりの工場でも、大ロットの工場を見つけるのが難しくなってきています。
数がそれほど多くないのですが、価格の低減と納期の遵守が必須になっています。
昔は日本で作っていた物が価格が合わなくなって中国で作っていたのですが、今では工賃の差が限りなく縮まってきており、さらには最近の円安で中国で作る意味が無くなりつつあります。
では中国で作るケースで明らかにメリットがあるのはどういった時か?
これは、中国市場向けに販売するケースです。
最近は中国だけに限らずに、顧客ニーズの多様化により同一製品の大量生産が困難になっています。
必然的に中小ロットへの調達の対応を迫られますが、海外に進出している商社は大ロットを前提にしています。
日本国内で培った当社の中小ロットへの対応力を海外でも発揮できるように現在スキームの構築を行っています。
海外の皆様にもできるだけ多くの方にご活用頂ける様に、これからもサービスレベルを上げて行きたいと考えております。リクエストがありましたら何なりとご連絡ください。
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