戸澤の週報
2002年01月26日
2002/1/26
ここ最近は半導体市場で少し今までと違った動きになっています。新聞の発表にもあったとおり東芝がDRAMからの撤退を発表いたしました。ご存知の通り東芝は日本のメモリメーカーの代表格で過去にはDRAMで大きな収益をあげていたものです。ここ数年DRAMの収益が著しい悪化を見せてからも苦しみながらも生産を続けてきました。それは過去の大きな収益をあげた実績があったためだと思われます。それ程DRAMは環境が良くなれば莫大な利益をもたらすものなのです。しかし、今回のDRAM不況は過去のものとは全く違っていました。不況が長期な事に加え、価格の下落幅が過去のものとは比較にならないほどでした。付け加えて、90年代の中盤以降は既に日本メーカーの価格支配力は失っていました。この状態で耐え忍んでいくにはいくら東芝と言えどもあきらめざるを得なかったのでしょう。私自身の感触では、現在のメモリ市場で生きていくには、メモリの専業のメーカーでないと非常に厳しいものがあると思います。とにかく東芝の撤退は強いインパクトがあることは間違いありません。既に東芝はDRAMの新規受注は取っていません。既存の客先に対しても継続受注を消極的です。その為、他メーカーへのシフトが進んでいますが、他メーカーも今までの市況に合わせ、減産体制に入っているため、すぐには対応できません。現在128Mの納期は2ヶ月以上かかリ始めています。お客様に置かれましても今すぐ、この状況に対して手を打つ必要があると思います。必要以上に発注すると言うわけではなく、必要と分っている先のものを納期を先にしてオーダーを打つ必要があります。それでも間に合わなければ弊社にご相談ください。我々の登録在庫は、ホームページにも載せていないものも数多くあります。