戸澤の週報
2023年09月30日
しぶとさ
昼間はまだ暑い日もありますが、大分過ごしやすい気候になってきました。
秋は涼しくて良いのですが、これから来る冬を思うと手放しでは喜べない感じもします
できる限り束の間の秋を楽しみましょう。
今週はしぶとさについて考えて見たいと思います。
最近どうも、このしぶとさが大切に思えてしょうがないのです。
しぶといと言う漢字は、探してもほとんど見つかりません。
もともとは俗語だったようで、漢字表記がなされなかったようです。
意味を調べてみると、困難があってもへこたれず粘り強いとあります。
令和の現在には、私たちの生活の中で実に多くの選択肢があります。
娯楽を考えても昔はテレビと遊園地とゲームセンターなど、限られていました。
デパートがこれだけ苦戦しているのも、昔はデパートしかなかったものが、今では他にいくらでもあるからだと思います。
働く場所も昔の様に生涯1社と考えている人は大分減ったと思います。
これだけの選択肢が与えられると人は、目移りしてしまうものだと思います。
そのため、しぶとさを発揮する機会が減っているのかもしれません。
しぶとい人は、一度こうしたいと決めたらなかなかあきらめません。
簡単にはいかずに、周りからうまくいかないと思われても、本人は意に介さずに粘り強く続けます。
その結果、時間はかかったとしても成し遂げていたりします。
今の職場環境を考えると、働き方改革が進み、短時間で仕事を終わらすことが良いものと言う価値観が生まれています。
この事自体はとても良い事なのですが、これから成長しようとしている人には良いとは思えない点もあります。
ある程度以上仕事に慣れてくると、時間をしっかりと決めて、その時間内で終わらせることには大きな価値があります。
まだ仕事が慣れていない内は、これからと言うところで、仕事を無理やり終わらせなければいけないことになります。
前は、その日の仕事はその日のうちに終わらせてしまおうというのが、共通の価値観でした。
今もこれからも、本当に必要な時には残業だって必要だと思います。
自分の中でここぞと言う時には、その日のうちに粘ってやり切ってしまうことで、一日の区切りが生まれます。
自分の仕事に一日できちんと決着をつける習慣が無くなってしまうことで、しぶとさが失ってしまっているのではと考えています。
しぶとさはある意味継続です。
あきらめずに続ける、良い意味でのしつこさです。
自分の中で決着をついていないもの、無理やり止めるのを習慣にしてはいけないと感じています。
毎日コツコツと自分のできる限りの努力を続ける習慣が大切です。
それらが自然にできる職場環境にしていきたいと最近は強く思います。