戸澤の週報
2023年09月10日
コミュニケーション
最近見かけるコミュニケーション不足は、今までとちょっと色合いが違うと感じています。
おおよその課長クラスは昭和世代の為、面と向かったコミュニケーションはさほど苦手ではないはずです。
それがここ最近はお見合いによるコミュニケーションの不足が発生しているように感じるのです。
2年に渡るコロナ禍が大きく影響しています。
分かりやすい所では、今までは部署で定期的に飲み会をやっていたところも、コロナが明けた今も中止したままです。
理由を聞いてみると、今でもまだ気になる人はいるのではないかと心配になってしまい、誘うことができないとの回答です。
気持ちは分かりますね。
2年間の間に人の考えの違いを嫌でも感じる機会がありました。
一枚岩に見えていたチームもコロナに対する向き合い方などから、大なり小なりの分断があったのでしょう。
今も尚、在宅勤務が多くの会社で実施されているかもしれません。
当社も現在でも週2日の在宅勤務を行っています。
在宅勤務は通勤をせずに、周りから邪魔される機会が少ない為、集中しやすい環境であることがメリットです。
しかしながら、在宅である以上面と向かっての人間関係の構築ができません。
画面を通じてのビデオ通話で十分コミュニケーションが取れるではないかとの意見もあります。
一面ではその通りですが、本当の意味でのコミュニケ―ションに必要なものは、五感を使った全身でのコミュニケーションです。
不思議なものです。相手に直接触れるわけではないのですが、画面越しと直接では、気持ちの通じ合い方が全く違っています。
きっと、表情や声のトーンだけではなく、近くにいることによる緊張感が、コミュニケーションを真剣にさせるのかもしれません。
相手の気持ちも分かりやすく、きっと自分の考えも伝わりやすいのだと思います。
コミュニケーションが大切なのは言わずとも当たり前のことです。
このタイミングで、コロナのマインドからは離脱し、従来のコミュニケーションを取り返していきたいと思います。
月1回までは課で行う懇親会を会社がサポートしたいと思うし、車通勤の場所は代行費用のサポートも必要になりますね。
まだ全員が全て足並みが揃わないかもしれません。
でもそれで良いと思います。
できるところから回復させていけばいいのです。
人は、自分の仕事や自分自身が、他人から必要とされ、人に役に立っていると実感できることで動機付けされます。
一日の半分をTEAMSの前に座っているだけでは、やりがいを感じることさえできません。
自分自身が勉強になり充実した仕事をするために今本当に必要なことは、人ときちんと向かい合ったコミュニケーションだと思います。
もちろん物理的に直接会うことも大切ですが、うわべだけではなく相手の事をきちんと考えた心からの意思疎通です。
一度人間の関係性が崩れると、回復させることは非常に困難になります。
一番良いのは、最初から良好なコミュニケーションを継続して取ることで、問題を未然に防ぐことです。
様々な角度から、実践してみたいと思います。