戸澤の週報
2021年12月12日
付加価値
お会いする方から最後に「良いお年を」と聞くと一気に年末感が出てきます。
今年も残り3週間です。
最近、Amazonが運用するサービスである「audible」を導入しました。
このサービスは、amazonが提供する、リアルは本の販売、電子書籍である「kindle」に
続くサービスです。
簡単に言えば、本を朗読してくれるサービスです。
講演の音源なんかもあります。
どんな場合に役に立つかと言えば、一番は車の運転中だと思います。
今まで、車の運転中にできることと言えば、ラジオを聞くか、音楽を聴くか、良くて英語の教材などを聞くことでした。
このサービスを使えば、今まで活用できなかった時間を、読書の時間として活用することができます。
Kindleはリアルの本よりも安価で提供していましたが、このAudibleは通常の本より高いです。
それでも、今まで活用できなかった時間を有意義な時間に変えられることは、自分にとって大きな付加価値を感じました。
もう一つのサービスで興味を引いたのは、北陸新幹線の「新幹線オフィス車両」です。
北陸新幹線の8号車を、ラウンジのように誰でも利用できるようにしました。
そこでは席に座って電話で会話も良し、PCを使ってオンラン会議も良しとなっています。
私はまだ使っていませんが、JRとしては思い切ったサービスを開始したと思います。
今のところ、利用者が少なく、1号車予約が減った分、他の号車が混んでしまっているように感じます。
これからの動向に注目しています。
翻って、自分の会社はどうでしょうか?
半導体・電子部品の供給は、単に部品販売とは思っていません。
もはや、水道・ガス・電気のようなインフラの一部だと考える必要があると思います。
少しでも滞ってしまったら、たちまちお客様の物づくりに大きな影響が出ます。
通常通り供給できている時には気が付かないのですが、問題が起こると影響が大きくなりがちです。
Amazonはリアルの本と、電子書籍、音声書籍と本だけでも3つのアプローチを提供しています。
顧客が何に付加価値を感じるかを正確に言い当てることは、意外と難しいものです。
遠いところから、机上で考えることだけでは、本当に必要なサービスは分かりません。
顧客と直接接する「1次情報」を得ることに時間をしっかりと使う必要を感じています。
来年1年の大きなテーマとなってきます。