戸澤の週報
2021年08月29日
話す力
8月の最後の週末が終わっていきます。
大分、陽が落ちるのが早くなってきました。
季節がまた一つ移ろっていきます。
これだけ長期に渡ってコミュニケーションが制限されていると、色々問題点が見えてきます。
コミュニケーションの大切さは日増しに大切になっていると感じます。
しかしながらよく考えてみると、コミュニケーションと言うのは決して簡単なことではありません。
オフィスで朝会えば挨拶に始まり、雑談をします。
業務中はミーティングなどで報告、相談などがあります。
ランチに一緒に行ったり、終業後飲みに行ったり。
1年半前までは、これらのことを毎日、当たり前のように直接会って行われていました。
今はこれらのほとんどが無くなってしまいました。
グループウェアはあるところまではカバーしてくれますが、人と人の相互理解を促進し愛着を生み出すには力不足です。
コミュニケーションはある意味貯金のようなものです。
あるところまでは貯金可能です。
コロナになってからでも、今まで十分にコミュニケーションがあったなら、この1年半引き出しを続けていても、何とか大丈夫です。
それまでに十分なコミュニケーションの貯金がなかった場合は、大分ほころびが出始めているのではないでしょうか?
ただし、最大の問題はそこではありません。
そもそも、ほとんどコミュニケーション貯金のない、新卒社員や、中途採用の社員の場合です。
どんな世の中になろうと、一人では仕事することもできません。
色々な人との繋がりの中で、ひとつの成果を出して行こうとするのが仕事です。
そもそも、人との繋がりの機会を奪われてしまった場合は、周りが思っている以上のストレスになると考えて間違いなさそうです。
よく考えて見ても、雑談一つとってもすごい力を使います。
一人で話すなら別ですが、誰かと話をする場合は、自分が思っている以上に頭をフル回転させています。
テーマの選択、話の切り替えし、いつ会話を終わらせるかなど、実に多くの事を裏では考えているものです。
コロナ禍でコミュニケーションの機会の多くが奪われた結果、雑談一つとっても大変手間のかかることだと気が付かされました。
同時に心の奥にある本音であるとか、自分の将来の夢だとか、本気の話をすることが極端に減っています。
改めて、雑談力、本気話力を積極的に鍛えて、意識して使っていかなければいけない時期です。
現状を考えるとこれからも当分、Withコロナであることは間違いありません。
環境が変わらないのであれば、こちらが変わるしかありません。
自分たちなりのやり方で、コミュニケーションを取り戻します。