戸澤の週報
2020年11月24日
税金の話
先週は暖かい日が続きました。
本格的な寒さの前の静けさのような感じですね。
ずっとこのままだとよいのですが。そうもいかないですね。
先週ちょっと散歩で歩いていると当社の最大の納税先である豊島税務署の近くを通りかかりました。
懐かしくなって20年ぶりくらいに中に入ります。
創業当時の苦い記憶がよみがえってきます。
今から考えれば当たり前の話なのですが、所得税などは昨年の収入で今年の金額が算定され、支払うことになります。
その為、この会社を始めたばかりでほぼ収入がない時でも、支払いだけはそれなりの金額の納税を求められます。
まだ若かった当時は、なぜこれから頑張っていこうとしている時に、税金という形でお金を取られてしまうのかが、納得いきませんでした。
なんか、国に自分の頑張りの足を引っ張られている感じですね。
そこで、税務署員の方に、何回かに分けて支払いたい旨を伝えますが、「延滞税が付きます。もし、納得がいかないのであれば申し立てを行ってください。」の一点張りでした。
さすがに結局は支払いましたが、ほろ苦い記憶です。
もし国が本当に創業支援をし、起業家を増やしたいのであれば、創業時の税金の支払いに関しては免除か最低限軽減する仕組みがあることが望ましいですね。
ところが、ふらっと入った豊島税務署の中に、中学生と高校生の税に関する作文の優秀作品が張られていました。
中学生は弟が生まれつき体が弱く、入院や通院を行っている費用が税で負担されていること。
高校生は自分が通っている高校入学時に助成金が出て、おかげで高校に通えていることが書いてありました。
よくよく考えてみれば、世の中の物事は実に多くのことが税金で賄っています。
義務教育の教科書などの教育関係。
現在の「Go To」なども税金ですね。
病院の本人負担分以外ももちろん税金です。
道路や橋などの多くが税金で賄っています。
実に多くの物や事が税金が使われていることに気が付きます。
創業時には国の国民金融公庫からも融資を受けることができました。
今のような非常時にも税金が大量投入されています。
普段あまり気にも留めていませんでしたが、税金によってどれだけのことができて、どれだけの人が安心して生活を送れているか。
想像もつかないほどの大きな役割を税金が持っていることだけは間違いありません。
そのように考えれば、税金を払うことも少しだけ違って見えてきます。
それでも、無駄な使い方だけはしてほしくないですね。
支払う方も余裕があって支払っているわけではありませんので、その部分だけは確実にお願いしたいところです。