戸澤の週報
2020年10月25日
プロダクトアウトとマーケットイン
秋が深まって来ています。
しばらく太陽が出ない日が続きましたが、この休みはすっきりした天気で、長い間のつかえが取れたような秋晴れでした。
最近聞く言葉でプロダクトアウトとマーケットインがあります。
プロダクトアウトとは、マーケットの顧客の声を聞く事ではなく、自社が良いと思われる製品を開発し、販売する事です。マーケットインとは顧客の声をよく聞き、求められている製品を開発し、販売する事です。
最近ではマーケットインが主流となり、顧客不在のプロダクトアウトは時代遅れであると言う風潮がありますが、これはちょっと違うようです。
あくまでも良くないのは、マーケティング不在の独りよがりのプロダクトアウトであり、プロダクトアウト自体悪いわけではありません。
アップルやソニーはプロダクトアウトの代表格です。
iPhoneやウォークマンはマーケットインだは世に出ていないはずです。
これだけ、ニーズが細分化した現代では、マーケットインの視点は無視できないでしょう。
お客様の満足は、お客様の事前期待の大きさに大きく関わっています。
顧客の期待を上手く捉えられるかで、大きく変わって来てしまいます。
最近のプロダクトで大ヒットしているのは、吾峠͡呼世晴さん作の「鬼滅の刃」です。
今月頭には映画が始まり、記録的な興行収入となっています。
「鬼滅の刃」の集英社が用いたマーケティング手法は、メディアミックス戦略です。
ジャンプの連載に始まり、マンガの単行本、小説、アニメ、映画と複数のメディアに露出する事で、多くのファンを獲得しています。
特に今回、Amazon primeで、全てのアニメが見れるようになっていたのは、ファンの裾野を大きく広げたと思います。(私自身も入り口はこれでした。)
一つでも多く顧客との接点を持つことの大切さが分かった気がします。
どうしても、テレビの世界と自分達のB to B の世界は大きく違う物と言う色眼鏡で見ていましたが、大きな意味での基本は何も変わらないのかもしれないと思うようになりました。
良い製品やサービスを作ることも確かに大事です。
でもそれ以上に大事なのは、お客様に知ってもらうことです。
これからは、お客様にいかに知って頂くかに注力して行きたいと思います。