戸澤の週報
2020年10月11日
持っているものを活用する
今のところ台風も大きな被害はなさそうです。
少しそれたようですね。
来週には晴れ間が見れると良いのですが。
今回の一連のコロナのおかげでひとつ良い事がありました。
それは視線が新しく獲得するものから、既に持っているものに向いたことです。
コロナ以前は展示会に出展し、新規のお客様を開拓し、そこで出会えたお客様に注力し、新しいご注文を頂き、展示会に出た意義があったと考えていました。
もちろん、今でも展示会が意味がなくなったと言いたいわけではありません。
展示会に出て良い会社は、既存顧客の対する満足度が既に高く、これ以上満足度を上げることは困難だと言う会社だと思います。
既存の顧客に対するサポートの余地がまだあるのに関わらず、新規でお客様を増やしたとしても、そこから生まれるものは、既存顧客の離脱であり、未開拓の既存顧客を増やすだけです。
それよりも、既に繋がってくれているお客様を理解することに努め、お客様が本当にしてほしいと考えていることを実行していくことの方がどれだけ大切なことかと気が付きました。
よく考えれば当たり前の事なのですが。
そして、もうひとつ気が付いたことがあります。
どんな時代になっても必要なことは「共感」だということです。
「相互理解」と言っても良いかもしれません。
仕事を進める上で、相手が何を考えているか、その世界観を理解することは非常に重要です。
このプロセスをすっ飛ばして、普段の業務に入ってしまうと、わずから意識のずれから、相互の不信感に繋がってしまうことは誰もが経験ある事だと思います。
お互いの考えや背景にあるベースとなる信念を理解した上で共感した後であれば、同じ仕事を行う上での相互の理解ができているため、スムーズに物事が進んでいきます。
ここではあくまでも共感であり、同感である必要はありません。
共感とは相手の考えや世界観を理解し受け入れることに対して、同感はその世界観自体が自分と同じものであることと定義できます。
同感を求めてしまうと、ごく限られたコミュニティになってしまいます。
その為、我々はあくまでも共感を得ることが大切なこととなってきます。
共感を得るためにはお互いの世界観の交換が必要であり、それには時間が掛かるし、コミュニケーションの手段が限定されます。
基本的には直接の会話以外では難しいと思います。
在宅勤務やリモートの世の中になったからこそ、この部分は押さえておかなければいけなかったのですね。
逆に言えば、共感が成立している関係性においては、あとはリモートでもなんでも仕事は完結するものだと思います。(それでも共感の有効期限はあると思いますが。)
良いところをみ見る名人になりなさいと言うアドバイスがあります。
それにしたがい、現在の環境に当てはめて考えてみました。