戸澤の週報
2020年09月12日
動詞から名詞に変える
灼熱の夏もいよいよ終わりを迎えようとしています。
秋雨の時期となり、台風の時期でもあります。
考えてみると、他の季節と比べて夏は短いものですね。
このコロナ禍において、色々と考えることがありますが、この歳になっても未だに本当の意味で自分がこれから何をしたいのか?どうなりたいのか?の回答を明確にすることは難しいと感じています。
色々とやりたいと思うことはありますし、こういう風になりたいという姿もあります。
しかし、それはなぜかと問われると、これはまた難しい問題になります。
自分がやりたいことやなりたい姿が明確に決まっていて、さらにその理由をきちんと答えられるということは、意外と難しい事なのかもしれないと思います。
そんなことを考えている時に出会ったのが、スタンフォード大学の心理学者のケリー・マクゴニガルさんです。
マクゴニガルさんは意志力についての研究や自身の経験を踏まえながら、なりたい自分になるための戦略について自著で取り上げています。
その中でも印象的だったのが、本日のタイトルにも取り上げていますが、自分のことを話す時には動詞ではなく、名詞を使う方が良いという話です。
例えば「I exercise(私は運動する)」よりも「I am an exerciser(私は運動する人です)」と言った方がやると決めたことを最後までやれることができるということです。
一見、これらふたつに大きな違いが感じられないかもしれません。
しかし、自分のことを話すのに名詞を使うと、その行動をすっかりと「自分のもの」にしていることになります。
それは自分自身のアイデンティティーと関係があるからだということです。
行動を自分のアイデンティティーとして捉えることができるなら、もっと自然にやる気が出てくるのかもしれません。
行動していることこそが自分自身を表しているからなのでしょう。
スタンフォード大学の研究では、自分のことを話すのに名詞を使ってもらっただけで、その人の行動に影響があったということです。
なりたい自分のために今自分がしていることを名詞で表すことができたなら、やる気が出てくるのかもしれません。
ルールを変えたいのであれば「Rule Changer」、市場を開拓する人であれば「Market developper」などでしょうか?
自分自身の名詞もこの機会に考えてみたいと思います。