戸澤の週報
2020年07月25日
ラストワンマイル
今年はこの時期になってもまだ梅雨前線が日本列島に広くかかっていて、梅雨が明けません。
現在の予定ですと、来週も不安定な気候となり、梅雨明けは8月3日から4日頃にずれ込んでいるようです。
首都圏の梅雨明けが8月になると、13年ぶりの事だということです。
コロナの影響は弱まることなく、依然として猛威を振るっています。
当然経済の影響もこの先は今よりも大きくなってくる可能性が高いと言わざるを得ない状況です。
当社もそうですが、各社ともそれらを想定して、多くの手を打っていることと思います。
通信業界や物流業界に「ラストワンマイル」と言う言葉があります。
顧客の自宅への最後のアクセスの事を言います。
メートルに直すと約1,600メートルです。
両業界ともここを押さえることができるかで、勝負が決まると言われています。
いくら良い製品、良いサービスを作ったとしても、実際の顧客に使ってもらえるかどうかは、このラストワンマイルの巧拙が勝負を決めると考えられます。
このラストワンマイルは我々が行う、様々なアクションにおいても大きなポイントになってきます。
いくら大きな成果が予想されるアクションの計画を立てて、実際にアクションを行ったからと言って、大抵はすぐに効果が出ません。
この場合のほとんどの理由が、アクションをするのですが、その後の振り返りを行わずやりっぱなしにしてしまうことです。
そのアクションが、実際の現場でどのように行われていて、問題点がないか?
きちんとPDCAを行う必要があるのですが、これがなかなか難しいものです。
問題点にぶつかって、いつの間にか元のやり方に戻っているということは良くあります。
何かをやろうと思えば、壁にぶつかることは自然なことです。
むしろ壁にぶつからないことの方が珍しいと言えそうです。
だからこそ、アクションを実施するまでがゴールではなく、成果が出て初めてゴールだという認識で丁度良いようです。
このラストワンマイルは「とどめを刺す」と言う表現もされています。
成果が出たことを確認して、初めてラストワンマイルを制したと言えるでしょう。
この部分を強化し、アクションがきちんと成果になり、生産性向上にロスなく繋げられる仕組みこそ、今一番欲しいものです。