戸澤の週報

2020年03月08日

自信を取り戻す

コロナの勢いはまだ弱まっていないようです。

影響が大分長期に渡ってきており、観光業・飲食業を中心とした影響を受ける産業への打撃が大きくなっています。

街に出ても人が少なく、非常に閑散としているのが寂しいですね。

早くいつもの光景を見れるようになってもらいたいものです。

 

プロ野球屈指の捕手であり、監督である野村克也さんが亡くなりました。84歳でした。

「野村再生工場」と言われ、戦力外と言われた選手を生き返らせ、活躍させることが得意でした。

他でうまくいかなく、もうどうしようもないと思われていた選手でも野村さんのところに来ると、生き返ったように活躍したようです。

野村監督の人材育成のやり方は「自信を取り戻させること」だそうです。

何をやってもうまくいかない時間を長く過ごしている選手は、一様に自分に自信を失っていました。

そこで、まずはその選手がどこで輝かせるのが良いのか?生き残る場所を教えました。

言い換えると、人間はどこか輝く部分を持っているものです。

その力を活かせる、正しい場所を見つけてあげることです。

そして、その場所で生き延びるために必要な術なり技術などを教えるそうです。

一般的に投手であれば先発を狙うものですが、全員が先発になれるわけでもなく、また合っているわけではありません。

抑えなり、中継ぎなりでその人が一番合う役割を見出していく。

そして、その役割を果たすために、現在の選手に欠けるているものを適切に身に着けてもらうこと。

結果、自分が得意な場所を見つけて、さらには武器まで手に入れることになるということです。

もちろん人知れないレベルの努力が必要なことは言うまでもありません。

ただし、努力した人間の100%が望ましい結果を得ることはありません。

欲しい結果を得るためには、正しい方向性の努力を、必要な分だけ行わなければいけません。

この努力をするための環境創りこそ、野村監督の真骨頂だったかと思います。

正しい努力を行っていても結果が出始めるまでには少し時間が掛かります。

その間は選手が自信を持って取り組めるように良い意味でうまくそそのかしたのだと思います。

そして、結果が出始めてくれば、人間は必然的に自信を取り戻していくものです。

そして最終的に再生されていくことになったと思います。 

 

人間は気持ちの動物と言っても過言ではありません。

気持ちの持ちようで全く何もできなくなったり、大きなことを達成したりします。

今の日本全体に必要なのは、自らに自信を持つことだと思います。

自分に自信を持つことができれば、前向きな挑戦へのモチベーションも湧いてくるのではないかと思います。

改めて、野村監督が取り組んだやり方を勉強して、これからのビジネスに取り組んでいきたいと思います。

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