戸澤の週報
2019年12月30日
変化
2019年の営業も終わりました。
今年も残すところあと2日となりました。
残す仕事は来年の抱負を考えること位となりました。
2019年も多くの皆様に支えられて、無事終えることができました。心より感謝致します。
2019年を振り返ってみると「変化」の年だったと思います。
身近なところでは、高田馬場の駅前のビル3件が取り壊しています。
それぞれ一等地ですので、どのように生まれ変わるかが楽しみです。
国際情勢が大きく変わり、米国と中国が1年以上いがみ合っており、当分根本から改善することはなさそうです。
EUの歴史も変わります。英国が離脱を正式に決め、来年早々には実行される見込みです。
気候の変化が大きくなってきており、大きな台風などの被害が出ました。
我々の業界は2017年、2018年の好況から大きく変化し、2019年は非常に強い逆風となりました。
半導体・電子部品の商社が置かれた環境も大きく変わり、大手メーカーを中心に、メーカー主導の動きが目立ってきており、
代理店の集約や販売方針の変更があった年となりました。
同時に商社の合併や再編が目立つようになってきました。
この流れは2020年も継続すると思われます。
このような安定しない環境の場合、これからの企業はどのように考えたら良いのでしょうか?
当然ながら変化に柔軟に対応することが大切と思われます。
しかし、セコムを創業した飯田亮さんは、変化に対応することは間違っていると言います。
「いちいち変化に対応していては目が回ってしまう。そうではなくて、自分が変化を創り出すんだ」と言われたそうです。
思わず「なるほど」と納得してしまいました。
変化を考えた場合、誰かが起こした変化と、誰でもないものが起こした変化があります。
先に述べた例ですと米中貿易戦争も、BREXITも人が動いた結果起きたものですね。
気候の変化などは誰でもないものかと思います。しかし、これも元をただせば人間が起こしたものですが。
変化の質を考えてみるのも面白いかもしれませんね。
いずれにしても変化に一喜一憂したり、それぞれの変化に対応するのではなく、常に世の変化に先取りして
自らが変わってしまえば良いのですね。
そして、自らが外部に変化を仕掛けていけば、受動態ではなく能動態の勝負ができますね。
今までは、変化に素早く対応していけば生き残れるという、ダーウィンの進化論をベースに考えていました。
これからは進化論が進化した新しい進化論を模索する時代がやってきました。
変化が多すぎて変化に都度対応している種は本質を失い、結果世の変化を生き抜けない可能性があります。
世の変化が何が起こっているかをしっかりと見極める必要はありますが、変化を起こす側に回ることで自分のフィールドで戦うことができます。
これからの「新大競争時代」を勝ち抜くヒントになりそうです。