戸澤の週報
2019年11月24日
長野物流センター
今週も午前中雨の中の高尾山を6号路(高尾山のいくつかある頂上までのルートの中で、川沿いを歩くコース)で頂上まで行きました。
午前中の雨予想のため、いつもの混雑はほとんどなく、頂上着く頃は薄日も指しており、紅葉の時期にしてはお買い得な日となりました。
非常に長い調整期から、半導体の業界も少しだけ薄日が差してきたようです。
まだまだ予断は許さない状況ですが、様々な指数が今までより良い数値になってきたようです。
そんな中でこれからますます重要になってくるのが、物流の機能です。
当社は長野県の佐久市に自前の物流センターがあります。
2007年に佐久市が分譲していた土地を購入し半導体を保管するために建てた建物です。
40名弱のスタッフが毎日、お客様から頂いたご注文の出荷を行っております。
当社の場合ですと、自社の在庫と同時に様々な仕入先から購入した仕入れ品と両方あります。
一日あたりの出荷の内、半分くらいが日出荷です。
自社在庫の場合は当日の15時までの注文で、当日出荷です。
仕入れ品の場合も午前中に入荷して、その日のうちに出荷まで行います。
毎日当日出荷の締め切りを過ぎた15時くらいからの忙しさはなかなかのものとなります。
昔に比べて運送会社も働き方改革が進み、1時間くらい集荷の締め切りが早くなっています。
それでも佐川急便の集荷センターのすぐ隣のため、持ち込みで対応することも可能なので何とかやっています。
正確でありながら、どこよりも早く、確実に届けることが長野物流センターのミッションです。
この当たり前のことを確実に守っていくことは想像以上に難しいものです。
単純に人数を増やしていけばよいというものでもありません。当然最低限の人数確保は当然必要になります。
その上で当社が見ている指数は「人員1名当たりの時間当たりの出荷件数」です。
昔より生産性向上を第一命題として取り組んでおりますが、2016年の4月から比べてみると、先月の結果は76%向上しています。
段ボールを改良したり、自動梱包機を導入したり、システム化したり、高性能な機器を導入したり、人が行っていたものを機械に置き換えたり、業務フローを改善したりしてここまで来ました。
しかし、一番効果があったものは何だったのか?
それはスタッフ一人一人が熟練することです。
確かに機械やシステムで改善する領域も多くあります。
そしてこれからもその部分を手を抜いてはいけないと思っています。
でも、そこには限界があります。
それらを使いこなすスタッフの経験が浅く、十分に使いこなすことができなければ、本当の性能を引き出すことはできません。
ここ1年見ていてつくづく感じたことが、いかにスタッフに長くいて頂き熟練してもらうかということです。
半導体・電子部品はカウントにも検査にも長年の経験が非常に大切な要素となります。
新しいスタッフには経験を確実に積んでもらい、昔からいるスタッフは今までの経験より得られた知識を、今度はセンター全体で共有する。
これからはこれらのテーマをしっかりと取り組んでいきたいと考えています。