戸澤の週報
2019年09月21日
人としての土台
秋の本番に突入しています。
多くの学校で運動会が行われていることでしょう。
またもや台風が来ているということで要注意です。
もう災害は無しにしてもらいたいものです。
最近人の成長について考えることがあります。
会社における人材と言う意味ではもちろんのこと、どの組織においても人が成長することは組織が成長することになるかと思います。
どうしたら大きく成長するようになるのかを考えた場合に、どうしても時間を幼少期か乳幼児期にまで遡る必要があると感じています。
児童精神科医である佐々木正美先生は建築物を建てるうえでの土台は人格に当たり、1~3歳が極めて重要であると述べています。
これは「三つ子の魂百までも」と言う言葉の通りになります。
と言うことは学校教育ではなく家庭教育が大切と言うことになりますね。
しかしながら、3歳までが大切と言ってももうとっくに過ぎてしまっているので、どうしようもないのではとも思います。
同時に佐々木先生は乳幼児期にやり忘れたからと言って「手遅れ」などどいうことはなく、何歳からでもやり直しはきくと言われています。
学童期の子が乳幼児期にできなかったことをやることは可能ですし、思春期の子もやり直しすることで先に進めるということです。
大人もまた同じだと思います。
子供及び人としての成長のひとつの成果として「自立」が挙げられるかと思います。
ここで言う自立とは何でもかんでも一人でできるようになることではありません。
他人との調和の中で主体性を発揮していくことが本当の自立であると言われています。
この事こそ、組織が求める人物の成長像ですね。
他人との関わりの中にこそ、社会があり、その社会で主体性を発揮してイキイキと生きて行くことで生まれるものは大きいと思います。
佐々木先生はもう一つ大切なことを教えてくれています。
子供にとって最も大切なものは、どこででも根を張り花を咲かせることができる、あたたかくて強い心。とあります。
これは「子供」の部分を「人」に置き換えれば大人に対しての言葉になります。
自分の置かれた環境が仮にどのような場所だとしても、その場を自分の場所として覚悟を決めて、自分を活かして花を咲かせてしまう強い心のことですね。
これはノートルダム清心学園の理事長である渡辺和子さんが言われている「置かれた場所で咲きなさい」に通じるとことがあります。
人は自分の意思で自分の居場所を決めることができます。
しかしあるところでは自分の場所を全て決めることはできないものです。
例えそれが完全に自分の本意ではなかったとしても、その場所を自分のものにしてしまい、強く咲いてしまうのです。
こういう人は本当に強いですね。
そして強く咲いてしまう人は、みんなある意味の「素直さ」を持っています。
または「尊敬心」のようなものとも言うでしょうか?
例えば年長者や先輩の言葉や考え方に対する捉え方です。
まずは一度自分の中で良いものだと思って実行してみようと素直に行動に移せるのが、結果として自分の成長や周りとの調和に繋がっていくのです。
最近は情報やセキュリティ上の問題から基本は疑うことから入るように教えられます。
そんな中では決して簡単なことではないのかもしれません。
しかし、大きく育つためにはまずは良いと思われるものの真似をして、そこから自分なりの個性につなげていくことが大切だと思います。
これらもやはり基本は幼少期に遡っていくのでしょうが、大人になってからでも十分取り返せるものではないかと思います。
まだまだ勉強しなければいけないことが本当に多くあります。