戸澤の週報
2019年08月18日
立体問題解決法
お盆が終わりました。
明日からはほとんどの会社が通常通りの活動の戻りますね。
今年は最大で9連休と、休むには非常に良い日程となっていました。
稼働日が少なくなるので、こちらは困りものです。
最近何となく分かってきたことがあります。
何かに問題がありそれを解決したいと思い、一つの原因を見つけて、その対策をするのですが、なかなか全体が解決し成果が出ないということが多くあります。
この事はその対策自体が悪いのではなく、成果を出すための妨げになっている原因が一つではなく、何重にもミルフィーユのように層になっているからだということです。
例えば英語では、自分が苦手なものは文法だと思い、文法をマスターしたのにまだ会話をすることができないということはよくあります。
そこには会話に必要な最低のボキャブラリや定型の言い回しや文章の構成能力が足りないということだと思います。
さらには聞き取りができなければ、会話も困難なため、リスニング力もここに加わりますね。
ゴルフの場合だと、テイクバックの仕方が問題だと思い修正したとしても、まだ振り遅れていたり、グリップが正しくなかったり、適切な体重移動ができていなくては、狙った球を打つことはできません。
もちろんこのようなことは頭では理解しているものだと思います。
しかし、もし問題解決がミルフィーユだとして、一体何層の作りになっていると最初から分かっていれば非常に簡単なものです。
ところが、何層になっているかは問題解決を図ろうと努力している当事者には分かりづらいテーマです。
最近何となく分かってきたこととは、仕事や日常生活で問題と意識することは、一層で解決することはほとんどなく、たいていの問題は何層にも積みあがっていることです。
そしてもう一つは何層になっているかはわからないが、一層ずつめくっていけばいつかは解決することです。
もちろん問題解決には、経験や資金力によって簡単にできるものや時間がかかるものもあります。
問題によっては組織が大きいからこそ起こるものもあり、決して大企業であれば簡単かと言うとそうでもありません。
組織が大きければ大きいほど問題が多層化しやすいとも言えます。
地球上の地層が長年かけて積みあがっていくように、問題の多層化も時間をかけて作られているはずです。
ひとつの問題が別の問題を呼び、そしてもっと大きい問題を引き寄せるように、問題が問題を引き寄せます。
そして多層化していくメカニズムのようです。
そのように考えていくと、一番古い地層部分(一番初めの問題点)が全ての問題の始点となっていると言えそうです。
この部分をまずやっつけてから、徐々に時間軸の新しい地層部分を解決していければ、確実な問題解決ができそうです。
仕事を行っていると問題から逃げることは決してできません。
多層化してしまう前に無くしてしまえば一番良いのですが、全て行うことはなかなか難しいものです。
それならせめて発生した問題に対する解決策を平面ではなく立体で捉えて、確実に成果を出したいものです。