戸澤の週報
2018年12月09日
飛躍のチャンス
暖かかった12月も1週間が過ぎ、次第に師走らしい寒さになってきました。
これからは本格的な寒さに向かっていく事になるのでしょう。
覚悟を決めないといけないですね。
最近の半導体を見ていると、急速な環境変化を迎えています。
昨年までのスーパーサイクルと呼ばれていた状況とは変わってきました。
メモリを中心として需要に対して供給が上回っている状況となり、価格が下がっています。
政治を見ても、米中の貿易問題と関税から安全保障までに範囲が広まり、複雑な様相を呈してきました。
当面は我々の業界にとっては厳しい時期を迎えることになりそうです。
今までの経験上このような時の心構えを、自分自身への備忘録も兼ねて記載したいと思います。
①慌てない
②凡事徹底
③大切なことをやめない
好況も不況もいつかは終わります。
長い、短いの問題はありますが、いつかは必ず終わることは間違いありません。
2008年のリーマンショックの時ですら、半年後にはもう平時の状態に戻っていました。
よって、無策でいることは論外ですが、この先数年間不況であることは考えづらいため、決して慌てすぎないことが肝心かと思います。
今の状況ですと、一部の業界・分野においては急速なブレーキがかかっていることは間違いなさそうですが、エレクトロニクス全体を見ていると、半導体・電子部品に取ってマイナスな要素だけではありません。
引き続き全世界で電化が進んでいます。
電化された製品の半導体・電子部品の一台当たりの使用割合も飛躍的に増加しています。
環境としてはむしろ追い風のはずです。
一時的な減速はあったとしてもしばらくすれば回復基調に向かってくるはずです。
その為、どんな状況においても、一発逆転の何か大きなアクションをするのではなく、あくまで普段より行っていることを大切にすることがポイントではないかと思うのです。
凡事徹底することによって、見えてくることもありますし、普通のことでも極めることによって、とてつもない強さになることもあります。
やると決めたことを徹底的に極めていく事の大切さはこのような状況下でも全く同じかと思います。
そして、今やっている大切な事も、環境が変わったからと言って決して手を緩めてはいけないと思います。
会社の改善活動や、すぐに利益に大きく貢献することではなくても、その会社にとって中長期で見れば大切なことも、一時的な環境変化によってやめてしまってはいけないと思います。
これら3つを徹底して行うことによって、環境が好転したその時に一気に飛躍の波に乗っていけるように、今回の環境の変化をチャンスと捉えて今から備えていこうと思います。