戸澤の週報
2018年10月21日
3つの大切
秋が深まり、各地で紅葉が進んでいるようです。
日曜日夕方の高速道路の上りは大渋滞のようでした。
10月も2週間を切っております。
冬に向けて確実に時が進んでおります。
本を読んでいると、西郷さんが大切にしていた3つのことの話に出会いました。
西郷さんが言っていた、国を強める3つの事とは①教育②国防③農業であるということでした。
この3つをこの中での優先順位はその国がおかれた状況に応じて変わるが、他のことがこれら3つよりも上の優先順位に来ることは決してないと言われています。
国が独立を保ち繁栄していくためにはこれら3つがいかに大切かは良く理解できます。
この考え方を会社に置き換えて考えてみました。
まず教育はそのものずばりで、「人づくり」と言えそうです。
人がきちんと作られていく会社は、会社の屋台骨を支える人数が広がっていき、活動範囲が広がり、仕事に深みが増してきます。
国防は会社を守るための機能なので、いざという時の「資金力」と言えそうです。
たとえリーマンショックのような想像を超える様な事態となっても、自社を守りぬくだけの力を持つことが必要になってきます。
農業を考えてみると、たとえ他と交戦状態となり、食料が入って来なくなったとしても、自給率が100%を越していれば、そこが弱みにならないはずです。
同時に100%を超える分は他への販売に繋がり利益を上げることもできます。
会社に当てはめてみると、キャッシュを生み出すことに繋がる「投資」だと言えそうです。
ここで言う投資とは、お金を何らかに費やし利益を上げていく事も含まれますが、人的資源を未来のビジネスに割り当てて、利益が出ていない時から将来に向けた活動を行う営業活動も当然含まれると思います。
「人づくり」を行い、「資金力」を常に高めて、先行で「投資」を継続していく。
会社経営はまさにここに尽きると言えそうです。
我々が属するエレクトロニクス業界は、ここに来て少し風向きが変わってきました。
いくつかの分野で減速が確認されています。
「3つの大切」がきちんとできていたとしたら、少々の逆風にも全く影響が無く過ごせると思いますが、実際にはなかなか難しいことですね。