戸澤の週報
2017年02月26日
未来のスタンダード
暖かくなりそうでまだまだ寒い日が続いています。
ソメイヨシノ以外の種類の桜は少し咲き始めてきています。
もう春はすぐそこまで来ています!
我々が何かアクションプランを立てようとした時に、何も目標に行うかと言えば、現在足りないところをしっかりと分析して、その足りないところを埋める様なアクションプランを立てるのが普通です。
しかし、それでは不十分であるというお話を教えてもらいました。
オリンピッククラスの現在の世界記録は、数年後には高校生のインターハイの記録になるのが一般的だそうです。
現在の世界記録も数年たてば高校生でも出せてしまうという事です。
それだけ人間の進化が早いという事なのですが、我々のビジネスの世界もアスリートの世界とそれほど大差はありません。
現在の目線で今足りないところを埋めて行ったところで、5年後10年後には全く別のものになっているはずです。
例えば、WEBのビジネスも当初半導体業界では懐疑的でした。
日本では購買が商社の営業から購入するものであり、既存の商流で購入することが当然と受け止められてきました。
今はどうでしょうか?
本当の大手の一部のレイヤーの顧客のみが、既存の商流を残して、その他大勢の顧客は柔軟な対応で顧客の状況に合わせた半導体・電子部品の購入を行っています。
当社も本格的なWEBビジネスは2011年に参入しておりますが、今では当社のサービスに掛け替えのないものとなっています。
正直5年前にそこまで考えたいたかと言えばうそになりますが、やっておいて良かったとは思います。
しかし、5年前から現在のWEBスタイルはこうなっているだろうと深く読んで、アクションをしていたら、今よりもっと良いものはできていたはずです。
これからは、現在足りないものからアクションプランを導き出すのではなくて、5年先の未来にスタンダードになっていると予想される姿に対して、当社が行う必要があるものを導き出していく事が必要になってきます。
現在、ビジネスの環境が急変しています。
長らく日本企業は生産性が低いことを指摘されましたが、長期に渡って放置されてきました。
それは今までのやり方でもなんとかやってこれたからです。
現在働き方改革と言う名の運動は、生産性向上を促すもの以外何でもありません。
政府が旗を振っているものの、これも今日本企業が生産性向上に取り組まなかったならば、この先まずいという危機感が背景にあるのは間違いありません。
1年もあれば業界の覇者が敗者になり得る世の中です。
何かに拘って大切な何かを見失ってはいけない、非常に危険な、逆を言えばチャンスもある時代になったものです。
自分の脳の徹底した柔軟体操を行い、柔らかい見方で物事を捉えていく事が必須です。