戸澤の週報

2017年02月12日

嫌われる勇気2

まだまだ寒い日が続いています。

幾分日が伸びてきており、春の近づきがわずかに感じられてきました。

寒い冬ももう少しなのでしょうね。

先週の週報で「嫌われる勇気」と言う題材で書きましたが、同タイトルの本をお勧め頂きましたので早速読みました。

かなり話題になった本で、私も存在は知っていましたが読んだのは初めてです。

内容を見ますと、心理学者のアルフレッド・アドラーの教えを分かりやすくまとまっていた本でした。

数年ほど前にアドラーの名前を聞き一通りの中身は確認していましたが、改めて読んでみますと実に勉強になります。

心理学と言うと、人との間における何らかの心理に関する内容と思われますが、アドラーの心理学は違っていて、一つの哲学と言って問題ないかと思います。

内容を簡潔にまとめると「トラウマの存在を否定」「全ての悩みは対人関係と定義」「承認欲求を否定」「他社と自分の課題を分離」「共同体感覚」「勇気づけ」「他者貢献」「人生とは連続する刹那」あたりがキーワードとなりそうです。

アドラーはトラウマは存在せずに、自分自身が創り出していると言っています。

全ての悩みは他者が存在するから悩みとして存在するわけで、地球上でたった一人しかいなくてできる悩みは存在しないと言っています。

誰かに褒められたり認められたいという欲求に従ってしまうと、他者へ依存することとなる。あくまでも自分ができたかどうか評価すべきだと述べています。

自分の課題だけを追いかけるべきで、他人の課題を自分の課題と間違っては人生を見失ってしまう可能性があることを指摘します。

他者を仲間として受け入れて、そこに自分の居場所があると感じられることが共同体感覚で大切なことと述べています。

褒めもしないしけなしもしない、ただ感謝の気持ちを述べる。評価をしない事。これが勇気づけの基本であることと言っています。

自分の共同体の中で誰かに役に立っていると実感することが他者貢献であると述べています。

人生とは過去でも未来でもなく、現在の連続であり、現在を大切にすることが何より大切であることを述べています。

これだけを言われても中々本質までたどり着くことは難しいと思います。

しかし毎日を一生懸命に生きているとなんとなくうっすらと見えてくる真理みたいなものを、しっかりと理論としてまとめてくれています。

漠然と捉えていた事象をはっきりとまとめてくれたような爽快感がアドラー心理学にはありました。

自分の人生をもう一度見直してみたいと思っている方には非常にお勧めできます。

一度試してみてください。

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