戸澤の週報

2002年08月31日

2002/8/31

8月ももう終わりました。先週は真夏がぶり返したような暑さでしたが、夜には涼しい風が吹きはじめていますね。まもなく秋がやってくるでしょう。秋と言えば食欲ですね。秋が旬の食べ物が続々とやってきます。食べ過ぎに注意しましょう。

さて、最近の週報では日本の産業の行方について書いております。日本の製造が力を失い、その分中国を中心としたアジア諸国が力をつけています。そんな中で、一つ救いになるような記事を見つけました。日本の製造各社が製品のデザインに力を入れると言う事です。何を今さらと言う感はありますが、非常に重要なことです。現在の状況を考えますと、日本での企画製造された製品は、どう頑張っても10分の1までコストダウンする事は困難です。当然今以上のコストダウンをする事も引き続き大切ですが、他国には真似できない事をやるという事が今後の生きる道であると考えます。ナノテクノロジのような、技術で先行することや、日本独自のデザインを施し(ただの形のデザインだけではなく、技術に裏付けされたデザインと言う意味です。例えば、パソコンなどでは、他国には真似できない薄さを実現し、それを生かしたデザインを施すと言う事です。)他国の製品との違いをアピールする事が重要です。高度成長期の日本は莫大な需要をバックに誰にでも受け入れられる「無難なデザイン」を蔓延させてしまいました。このことが、日本製品の没個性を生んでしまいました。今こそ、工業用デザインの重要性に目を向け、日本製品の差別化を計ってもらいたいものです。そして、このことが日本の産業の復活にはずすことができないキーポイントだと思うのは私だけでしょうか?
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