戸澤の週報
2014年09月28日
長いトンネルの後
昔住んでいた家の近くには立派な金木犀があり、今でもこの時期になると金木犀の香りが秋を教えてくれているのがすぐに分かります。
匂いと人の記憶とは強いつながりがあると改めて思います。
いつもこのコーナーで努力することについては書きますが、成果を得る時についてはほとんど書いていません。
それは私自身がそれほど多くの成果を得たと言う強い実感が無いのが一番の理由です。
それでも時々感じる成果らしきものはいくつかあります。
実感として言えることは、成果を意識しているときには成果はでないということです。
挑戦している内容にもよりますが、大抵の内容は簡単に成果は出ません。
大抵のケースが成果が出ないうちに諦めてしまいます。
成果を実感できるときには、努力することが既に習慣になっている時です。
果が出るかどうかと言う問題ではなく、それをしないと自分自身が気持ち悪いのでやめられないと言う状態です。
分かり易く言えば、歯磨きのように夜しないで寝たり、朝にしないで会社に行ったりするのは気持ち悪いのと同じです。
努力のレベルの歯磨きのレベルまで持っていくことが成果を出す秘訣のようです。
そして、成果が出始めたときはとても謙虚に、恥じらいを持って現れてきます。
ちょっと今までとは違うある事象が起こりますが、それが最初は本当に成果なのかが信じられません。
それが本当の成果だと気がつくときには、その状態が当たり前になっているので成果を実感する時間はほとんどありません。
その時には既に次のレベルを目指し走り始めているからです。
1年のうちでもそんなに感じることはできない「成果」は、厳しい環境の中でも決して諦めないで努力を続けた人だけが「感じれる、神様から与えられたごほうびです。
ただ努力をしただけではなく、PDCAを繰り返し正しい努力にたどり着く必要もあります。
本当に成果を出すことは大変なものです。
まさに「長いトンネルを抜けた後」です。