戸澤の週報
2012年10月08日
心に響く言葉、響かない言葉
温暖化によって現在の台風の2倍以上の風速の「スーパー台風」も有り得ると言います。
ただでさえ我々の生活に大きな影響を及ぼす台風が今より大きくなったらどうなってしまうのでしょう。
できる限りの温暖化対策をするしかないようです。
全く同じことを言っても相手によって通じたり、相手によっては全く通じなかったりすることはありませんか?
良くあるお話は、過去に何度も同じお客様にあるサービスの説明をしていたとします。
しかしながら、その時は何も反応が無くしばらくしたら、困ったことがあるからと相談を受けます。
そして、そのサービスを改めて説明をします。
そうしたら、「なんで今までこのサービスを教えてくれなかったのか?」と言われます。
これは同じ言葉を同じ人に言っても全く反応が違うことがあるということです。
何が違うのでしょうか?
これは、「聞く側の聞く気」の問題だと思っています。
聞いている人が聞く気が無ければ、話している内容が耳に届いているだけです。
聞く側が理解しようと思う気持ちがなければ、そこら辺の雑音と変わりありません。
ちゃんと聞こうと思って初めて言葉は魂を持ち「言霊」へと昇格します。
「言葉」を「言霊」に変えることができるかどうかは様々な要因が絡んでいます。
まず一つには上の例のような、相手が本当に困っていてその情報を必要としているかという問題です。
この場合は必要な時に思い出してもらえるように努めることです。
そして、一番よくあるのは相手によって聞こうとするか決める場合です。
これは我々は無意識のうちに非常に多くのケースで行っています。
「この人の言うことは聞いておこう」と思う場合です。逆もまたありますよね。
その人にとって、信用できる人、信頼できる人、尊敬できる人ということになるのでしょう。
リーダーたる者、その部下に対して悪いものは悪いと言い、良いものは良いと言い続ける義務があります。
しかしながら大半のセリフは「言葉」で留まっており、「言霊」となったものはごく一部でしょう。
それでも、言い続けなければいけないのです。
今すぐではなくても、もしかしたらもうその時には全く関係が無くなっているかもしれません。
そんな時になって、その言葉が思い出されてその人に必要とされて「言霊」になるのです。
この経験をした部下からリーダーにフィードバックが合ったときは、リーダーをしている人が感じる本当の醍醐味だと思います。
リーダーにはできるだけ多く経験してもらいたいと思います。
リーダーは「言葉」を「言霊」するために、相手からこの人の話なら聞いても良いと思われなければいけません。
つまり、人格の陶冶を積極的に行い、少しでも多くの人の信頼を獲得することが必要です。
人生一生の目的と言えそうです。
日本中が「言霊」で溢れたら、とっても良い国になりそうですね。