戸澤の週報

2012年04月15日

2012/4/15

4月ももう半分が過ぎました。
今期もまだ始まったばかりなどと油断していましたら、気が付くと後半になっています。
円や株も今一つ力強さに欠けています。
まだまだ不安な要素が多いようです。
そこで、こんな時代にはいったい何が大切なのかを考えてみました。
その結果分かったのは、「今の時代だから必要なものは存在しないのでは?」ということです。
どの時代の人も、自分の時代が一番つらいものであると考えがちです。
確かに今が厳しい時代であるという理由を挙げていったらもしかしたら100くらいは言えるかもしれません。
だけど恐らくバブルがはじけた20年前、オイルショックの40年前、第2次世界大戦の70年前と考えるとどうでしょうか?
今の時代が特別厳しいとはとても思えないのです。
会社にとって大切なものは「人との絆」です。
社員との絆、お客様との絆、仕入先との絆、その他多くの会社を支えてくれている人との絆があります。
これらの絆をいかに大切に育てていくことができるかが、会社にとっての生命線です。
そして、今は会社の目線で述べましたが、人との絆とは何も会社のためにある言葉ではありません。
一人一人の人間が考えなければいけない言葉です。
「人との絆」とは自然に育っていくものでは決してありません。
「自分」がそして「相手」がお互いに大切に育むものです。
自分だけの想いでは始まらないものですが、自分の想いが無いことには何も始まらないと思います。
この「人との絆」のように、世の中でとても大切なものは、必ず相手があり、自分だけの想いの世界では成り立ちません。
しかしながら、相手があるとはいえ、まずは自分の想いがあるはずです。
自分の想いを自ら発信できて、相手に上手に伝えることが大切なことです。
京セラの名誉会長である稲盛さんの「自然性の人間」とはまさにこのような人間を指して言うのだと思います。
この「自然性:自ら燃えて周りを情熱の渦に巻き込むこと」こそ、いつの時代にも必要とされていることだと思います。
ネットの発達で少しでも何か変わったことを行うと、確かに昔より非難の対象になる可能性が高いと思います。
しかし、何か変わったこととは自分の想いを発信することであり、昔から決して簡単なことではなかったはずです。
今の風潮をむしろ隠れ蓑にしてはいけないはずです。
人との絆を大切にして、自らの想いを発信できる自然の人間になる事が昔からも今も必要なことだと感じました。
大いに挑戦してみたいと思います。
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