戸澤の週報
2001年09月08日
2001/9/8
現在のIT不況は日増しに深刻さを増しているようです。新聞紙面では人員削減、工場閉鎖、事業撤退の文字が賑わしています。具体的にはメモリ事業、特にDRAMの供給過多による価格の急落が各社の業績を悪化させています。DRAMで成り立たなくなった各社は生き残りをかけてその他の分野で勝負をかけてくることになるでしょう。同じく商社も、大手顧客で売上が(売買差益)確保困難の状況になっていますので、今まで見向きもしなかった中堅クラスの顧客にも売込みが盛んになってきているようです。こんな状況だからこそ、普段の営業活動が重要になってきていると思います。それと同時に会社の魅力作りも重要になってくると思います。他社にはできないこと、真似できないことをより多く身に付けこの不況下でも伸びていく会社を作りたいと考えています。現在力を入れやっていることは、他の商社に不可能と断られたこと、他社があきらめたことをお受けして、何とか実現していくことです。最近の実例は水晶のカスタムです。小数点第6桁までの指定で小型パッケージ。話を受けた各社は断りました。しかし弊社で付き合いのある水晶メーカーに話をし、最初は断られましたが何とか交渉をして受注してもらいました。熱意を持って話を進めれば何とかなるもんだなと自分でも思いました。こんな時はお客様が喜んでくれるので私も嬉しくなってきます。
半導体の商社で働いている人の共通の悩みは自分たちの仕事が、お客様に喜んでもらえない。ということです。物を納期通り入れて当たり前、価格は下げて当たり前と言う雰囲気があるということです。これだけ購入するルートが乱立する中、お客様に感謝してもらうにはハードルが高くなっています。私たちも市場の要求を上回る成長を迫られているわけですね。弊社は「エレクトロニクスの駆け込み寺」になれるようこれからも努力していきたいと考えております。