戸澤の週報
2005年10月16日
2005/10/16
中国から戻って参りました。今回はまず香港に入りそこから深せんに入りました。深せんには4日滞在し、その後2日ほど台湾を回ってきました。初めて中国に行きましたが、全て驚きの連続でした。日本の常識は世界の非常識であることを痛感致しました。本当に何が常識だか分からなくなりました。良いことも悪いこともとにかくエネルギッシュな街でした。歩行者は信号を全く守りません。行った者勝ちの世界です。話には聞いておりましたが、よくもまあ引かれないなといった感じです。例えて言うと、環状8号線(大阪では2号線)を信号無しで渡るようなものです。車と、歩行者の勝負のようなものです。車同士も全く同じで合流などでは一切の甘えが通用せず、ある意味至る所で勝負が行われているのです。何か物を買う場合も、黙っていたらいつまで経っても自分の番が回ってこないため、ここでも勝負です。並んで順番になどという発送は希薄です。マクドナルドですらそうなので、普通の店ではなおさらです。残念ながら著作権、商標権という観念はまだ一般市民には浸透しておらず、至る所でコピー品、偽造品が販売されていました。ここら辺は半導体の世界にも共通してしまっています。しかしながら、今回中国の商社にも訪問し実際に見てきましたが、しっかりやっている会社はちゃんとやっています。確かに保管状態、品質管理という面では十分でないところが目立ちますが、在庫の豊富さ、競争力のある価格という面では十分魅力があります。如何に、上手に仕入れるかが勝負となりそうです。商社の良し悪しを見抜き、しかるべき検査を経て入れる重要性を再認識いたしました。
別の日には中国の電機製品の実装、組み立て工場を見学に行きました。深せんからタクシーで約30分のところにある工場でした。中国というと、日本のイメージでは大量生産のイメージがあるかと思いますが、決してそれだけではないことを確認してきました。マウンターは無かったけど、鉛フリーのリフロー層もあり、大体の基板であれば製造が可能です。最低賃金580元(日本円で約9000円:特区外)の人件費で、手作業ながら大量の人で行なう製造は、日本とは全く違い、製品がうまくはまれば大きなメリットが出てきます。特に台数は多くないものでも、組込み、配線が非常にややこしく時間がかかるようなものには中国工場がマッチするかと思います。とにかく、製造でお困りのことがありましたら一度ご相談ください。中国生産も視野に入れご検討頂けると思います。まだまだお伝えしたいことがありますが、次週以降少しづつご報告致します。