戸澤の週報
2025年01月11日
成果を生む本質へのアプローチ
今年も始まって1ヶ月が過ぎました。
冬らしいよく冷えた空気が少し心地よく感じたりもします。
今年度も残り3ヶ月、最後まで駆け抜けていきたいと思います。
本日の日経新聞の朝刊に、半導体の需要に関する記事が載っています。
AIの需要が非常に強く、今年の半導体はAI頼みとあります。
有識者のコメントの中に私の名前も載せて頂いております。
よろしければご確認ください。
まだまだ、一般産業機器メーカーは、過剰在庫の消化に手間取っていますが、少しずつ発注が増えているタイミングでもあります。
そんな中で、今当社として何をすべきなのかを考えてみました。
このような局面では、ある程度は新しいことを始めるのも良いと思いますが、基本的には今あるものをいかに活かすかが勝負であると強く感じています。
人間は何かを始める時には一生懸命に取り組みます。
しかし、その後のPDCAがきちんと回せていないケースが多くあります。
成果が出ていないからと、全く別のことに取り組むのではなく、きちんとPDCAを回せる体制を作っていくことがどれほど大切か、最近はよく感じます。
そして、もう少し深く考えると、大切なことに対してPDCAをきちんと回すためには、専任責任者の存在が欠かせません。
多くの中小企業にとって難しいのがここです。
社員の多くが様々な業務を掛け持ちしています。
しかし、大切な業務に対して、選任責任者を置けずにいるうちは、本当に安定した成果を上げ続けることは出来ません。
そもそも、たとえきちんとPDCAを回したからと言って、簡単に成果など出ません。
成果を出せずにもがきながらも何とか、問題点を見つけ、解決していく。
それでも、場合によってはまだ成果が出ないことも多々あります。
長年放置していた課題は大抵が、問題がミルフィーユ構造になっているため、1つくらい解決したところで、成果は上がりません。
1番下の層の、本質となる問題点に辿り着けるかが勝負となります。
だからこそ、その問題点の本質にたどり着くためには、PDCAの強い推進力が必要になり、そのために専任責任者の配置がキーになると思うのです。
責任者ではなく、専任責任者であるのがポイントです。
兼任にした時点で、根本の解決ではなくとりあえずの対策となります。
今既にあるもので、何が大切なのか。
そして、大切なものには大切なものなりに、きちんとリソースを配置すること。
その、勇気と決断が大切なんだと思います。
組織の本(もと)を強くするで事しか、問題の根本を解決することは出来ないと思うようになりました。
今の時期は本を強くする時期と心得て、今まで出来なかったことを実行していきます。