戸澤の週報

2025年01月04日

果たしたい役割

新年あけましておめでとうございます。

今年も戸澤の週報にお付き合い頂けますと幸いです。

 

2000年創業の当社は今年で25周年となります。

気が付けばもう、4半世紀。なんとも感慨深いものです。

この正月の休みに、改めて当社の果たしたい役割について考えてみました。

世の中には実に多くの半導体・電子部品を供給する商社があります。

お客様はなぜコアスタッフを選ぶのか?

これらの質問に明確に答えられなければ、長期に渡って存在することは許されないのだと思います。

そして、それらの答えは根本では変わらなくても、時代に合わせて調整する必要はあります。

 

我々が着目しているのはリソースです。

お客様が持っているリソースとは「時間」「資金」「場所」と言えるでしょう。

当社は半導体・電子部品を最安値でお届けすることはできません。

しかし、無駄な数ではなく必要な数で、必要な時に簡単に購入することができます。

当社は高い専門性をもって顧客に深い技術的なサポートをすることはできません。

しかし、顧客の試作から量産、EOL領域に渡る製品サイクル全般のサポートをできるサービスを持っています。

お客様の設計者・購買担当者の時間は有限です。

当社はその限られた時間の中で、必要な業務を完結できるだけの取り扱い製品の広さを持っています。

当社1社と付き合ってもらえば、必要な製品をある一定のリーズナブルな価格で全て揃えることができます。

その結果、顧客担当者には「時間」が生まれます。

その時間は、顧客が現在取り組んでいる「大切な何か」に使ってもらうことができます。

必要数量で購入できるので余剰在庫を生まないので「資金」の無駄遣いをしなくてすみます。

その結果、顧客はその資金を現在取り組んでいる「大切な何か」に使ってもらうことができます。

当社が持っている新物流センター「Zero Hub」は、お客様の在庫を保管できる大きなスペースがあります。

必要に応じて様々な製品を預けて頂くことでお客様の「場所」が生まれます。

生まれた場所はお客様にとって「大切な何か」に使ってもらえます。

 

このように考えてみると、当社はお客様の「大切な何か」を実現してもらうためのパートナーと言えそうです。

お客様は厳しい世界の中でしのぎを削って戦っています。

「大切な何か」とは将来に向けて競争力を向上させるための活動のはずです。

企業としての生存と成長のための基本的な活動であり、不可欠なものと言えます。

半導体の世界が垂直統合から水平分業に移行したのと同じく、顧客の調達を含めたものづくりも水平分業の時代に入りました。

現代の企業は少数精鋭で成果を出さなければいけない時代です。

顧客の人材一人一人は、オペレーターではなく、成果をあげるための指揮者の役割に変わっています。

自社の自社の強みと弱みを分析し、水平分業の上手な座組をすることが、これからの会社に求められることだと考えています。

そんな競争の中で当社のサービスを活用してもらい、貢献していくことが、当社の役割だと認識しています。

 

あともう一つ気になっていることは、当社とお付き合い頂くことで、提供したいもののもう一つは「人との出会い」です。

当社が定期的に行っているプライベート説明会などで、お客様同士繋がれるように機会を提供しています。

通常の仕事をしていて、自分の会社と取引先以外の人との接点はあまり多くありません。

人と人との出会いは不思議なものです。

一生の中で出会えることができる人の数は実に限られており、貴重な体験です。

そこから得られるものは、その人がどう行動するかにかかっているとは思います。

しかし、出会いそのものから受ける刺激は大きなものです。

 

結局我々がしたいことは、お客様がやりがいを持った仕事ができるサポートをしたいこと。

お客様の会社の競争力を上げたいこと。

最終的にはお客様が幸せになってもらいたいということです。

その過程において当社の社員も刺激を受けて、成長していくことができたらうれしいことです。

2025年もまだまだ厳しい年ですが、思い切って挑戦していきます。

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