戸澤の週報
2024年12月14日
破壊なき市場創造で切り拓く未来
冬らしい良く晴れた日が続いています。
朝はよく冷えていて、手袋が必要な時期となりました。
もう間もなく2024年も終わりです。
2025年を迎えるに当たって、これからの当社の成長戦略を考えています。
当社が常に意識しているのが「ブルーオーシャン戦略」です。
世界でも有名なビジネススクール「INSEAD」の教授であるW・チャン・キムさんの著書で述べている戦略です。
多くの競争相手がいる既存のマーケットは、レッドオーシャンです。
最終的に熾烈なシェア争いになるレッドオーシャンに入ることではなく、新たな需要を生み出し、新しい市場を生み出し、そこで戦っていきたいと思っています。
最近はブルーオーシャン戦略に加えて、「破壊なき市場創造」と言う考え方を学びました。
同じくW・チャン・キムさんの考えです。
企業がイノベーションを起こす方法には大きく2つあります。
ある企業が大きく勝ち、マーケットを支配し、勝ち名乗りを上げるが、一方で既存のビジネスのプレイヤーを破綻させ、雇用を喪失さえ、市場を荒廃させてしまう。
新しいサービスや製品が旧来のサービスや製品に取って代わります。
これが「破壊的市場創造」で、アマゾンやウーバーが例にあげられます。
一方で、イノベーションや成長を生む道は他にもあると述べています。
「破壊なき市場創造」は、既存サービスや製品の境目の外側に、新たな市場を作り上げることです。
その為、既存市場の関連する企業の雇用を犠牲にすることなく新たな創造が実現できます。
ミネラルウォーターの販売、ペット保険、DNA検査などが例になります。
「破壊なき市場創造」は、既存のマーケットからの抵抗も少なく、成長していくことも容易です。
これからの成長には、この発想が必要であると大いに刺激を受けました。
実際に当社で考えてみると、X線を市場から購入した製品に使用を開始し、偽造品の真贋判定を行ったのはこれに当たるかと思います。
あとは、半導体・電子部品の余剰在庫の委託販売などもそれに当たりそうです。
我々の顧客であるエレクトロニクスの製造メーカのニーズは実に多岐に渡っていると考えられます。
半導体・電子部品の調達はもちろんのこと、製造や装置のニーズ、人材やリソース・ファイナンスのニーズ。
考えだしたらきりがないくらいです。
多くのそれらサービスや製品を専門とした企業が顧客をサポートしています。
その為、単純に当社が幅を広げ同じことをするだけでは、競争を厳しくするだけになります。
大切なことは、顧客が今までやりづらさを抱えていながらも、長年解決されず、「こういうものだ」と放置されている問題を探し出すことだと思います。
一旦見つけ出したら、そこに思い切ってリソースを投入し、新しいサービスなり製品なりを創り出してしまうことです。
2025年は「破壊なき市場創造」はどのようなものなのか?
当社で何を取り組むことができるのかを、真剣に考えて答えを一つずつ出していきたいと考えております。