戸澤の週報

2024年07月28日

非常識の連続

7月も終わりに来て、いよいよ蝉が地面から上がってきました。

ここしばらくは真夏の暑さにも関わらず、蝉の声がしないので、妙な違和感がありましたね。

平均温度が上がっているということでしょう。

 

オリンピックが始まりました。

男子バレーは52年ぶりにメダルが期待されています。

チームに大きな成長ももたらせたフィリップ・ブラン監督と、データ解析を行っている伊藤健氏士ヘッドコーチです。

勝つために必要なことをデータから見極めて、確実に実行する力が今の男子バレーにはありそうです。

大いに期待したいと思います。

ところで52年ぶりと言うことは、52年前にはメダルを取っているということです。

それも金メダルです。

時は1972年。場所は西ドイツのミュンヘンオリンピックです。

松平康隆監督率いる男子チームは世界の頂点に立つことができました。

監督のモットーは「非常識の延長線上にしか世界一はない。」でした。

その言葉の通り、監督は次々に奇想天外な練習法を生み出し実践していきます。

生み出した必殺技は代表的なもので「フライングレシーブ」「一人時間差攻撃」「天井サーブ」の3つがあります。

そして、もう一つ松平監督が着手したのがプロモーションです。

アニメと実写を融合したドキュメンタリー番組を作り、試合の4か月前からゴールデンタイムに放送します。

これが大当たりして、男子バレーが一躍大人気となり、世間の興味を勝ち取ることに成功します。

今もそうですが、日本人と海外のメンバーでは体格差があります。

このこと自体は変えられない事実ですが、体格差は試合の結果を決める上での一つの要素に過ぎないと言います。

体格差があるのであれば、それをカバーするための対策を立てて、実践すれば良いと言うことです。

体格差は決して小さいことではないでしょうから、並大抵のことでは埋められません。

だからこそ、非常識が必要であり、それもただの非常識ではなく、非常識の連続が必要だということなのでしょう。

 

この話を聞いて思ったことは、今の我々はどこかで、最初からあきらめてしまっているなと言うことです。

まるでサーカスの様だと揶揄されても、やり切った松平監督のようなリーダーが必要なのかもしれません。

勝つために本当に必要なことを見極めたら、あとは何をどう言われようが、やり切る胆力が今のリーダーに求められている資質だと感じます。

当社も松平監督に見習って、勝つために本当に必要なことを、信念をもって実行していきたいと決心しました。

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