戸澤の週報
2024年06月09日
感動体験
多くの会社の方と話をしていても、社内の教育で困っていない所はありません。
それくらい、教育は難しいものであり、重要なものだと思います。
今週は人がどのような時に変わるのかを考えてみたいと思います。
私たちはあまり意識していませんが、毎日生活を普通に送っていても、大きな変化はありません。
もちろん、そんな日々の生活の中から、成長につながるものを自ら見つけ出していくことが大切なのですが、それはもう少し後の話かと思います。
そうではなく、非日常の中に人が変わる大きなチャンスがあると思うのです。
本日の日本経済新聞にソニグループの元社長である平井一夫さんが、感動体験について触れていました。
どうしたら子供たちが勉強したいと思うか、どんなきっかけがあれば、将来のことを真剣に考えるようになるか。
そのためには、感受性豊かな小学生のうちに、心から感動する体験をすることが大切だと言われています。
企業は対象が大人ですが、これは同じことが言えるのではと感じました。
当社社員も、いつもと違う同業他社が集まる会合に参加すると、今までと違った視点を持ち、こちらが思っている以上に影響を受けているようです。
思えば自分自身で考えても、記憶が残っていることは、やはりイベントです。
自分自身で見つけて体験することもできますが、周りの環境の中で勧められて体験することも多くあるかと思います。
そのように考えると、周りがどんなイベントを企画し体験してもらうかを一生懸命考えることが大切だと言うことになりますね。
何かイベントがあったとしても、ただそれをやるだけ、こなすだけの発想ではなく、どうすれば参加者にとって印象に残るのかをちゃんと考えなければならないということですね。
企画力という言葉がありますが、企業教育に求められるのはこの企画力なのかもしれません。
参加者が感動し、自ら学びを始めたとしたら、自立につながり、それが発展し個人が、そして組織が自律します。
あとは、勝手に育っていくということですね。
「感動体験を企画する」
これが、これからの企業を、ひいてはこれからの日本を強くするための、コンセプトになるかもしれません。