戸澤の週報
2024年01月28日
ファシリテーション
先週は3日間インターネプコンジャパンに出展していました。
多くの方にご来場頂き、多くのお話をすることができました。
皆様の話の中から多くのヒントを頂きました。
これからのサービスに活かして行ければと思います。ありがとうございました。
人との関りの中で、最近強く感じていることは、ファシリテーションの大切さです。
元の意味は「容易にする」「促進する」とあります。
そこから「会議やミーティングを円滑に進める技法」などの意味となっています。
会議などで、皆で意見を出し合って決めましょうと言ったところで、意見は出てきません。
参加者に発言を促すこと。
出た意見を整理して、議論を広げること。
最後には議論をまとめ、合意形成を行う。
これらを行う人をファシリテーターと呼びます。
日本人は学校教育でディベートの教育を十分に受けていない人が多いため、ファシリテーターの役割が諸外国に比べより重要です。
基本的なスキルや考え方、発想力で海外に負けているとは思いません。
1人1人には、それなりの経験と知識、発想力があります。
ただし、一つだけ足りていないのは、それらを繋ぎ、化学反応させて、より高次なイノベーションに繋げていく事です。
それぞれが持っている暗黙知を繋いでゆくファシリテーターはこれからの日本を伸ばしていくために必須の役割です。
ファシリテーターは一部の方は生まれつきの能力がありますが、基本的には育成が必要なスキルだと考えています。
よって、今後のAI時代にも必要とされるこれからのスキルですね。
あと、ファシリテーターに関して、個人的に思っていることがあります。
このファシリテーション能力は、決して会議だけのものではなく、もっと普遍的なものだと思います。
例えば、それなりに人数がいる飲み会があったとします。
ある特定の人がいる時には、何となく楽しい雰囲気で終わって、いない時には何となく寂しいということがあります。
これはその人がお話がとても上手で、皆が聞き入っているのでしょうか?
大抵の場合は、そうではなくて、その人が他の人と他の人をうまく繋いているため、皆が楽しめるのだと思います。
立食が少ない日本の飲み会やパーティーにおいて、決まった人とだけ話して終わりと言うことは良くあります。
ましてや同じ会社の人とだけ話して終わりなどと言うことがあったら、何のために来たのか分かりません。
人と人を繋いで話を生み出したり、席替えを行い、新しい人と話をする機会を作ったりすることは立派なファシリテートの行為です。
ファシリテーターが溢れている組織を考えて見たら、何か色々なものが生まれて来そうで楽しみです。
当社としてもファシリテーター育成に入りたいと考えています。