戸澤の週報
2023年11月25日
人を育てること
びっくりするくらい暖かくなったり、次の日には寒くなったりしています。
それでもいよいよ冬に入っていくのでしょう。
そろそろ覚悟を決めなければいけませんね。
最近他の会社の人と話をしていて、一番話に出ることは人を育てることです。
どこの会社でも、教育に関しては興味を持っていて、実際にやっているのですが、なかなか成果が出ないと言います。
教育と言っても、知識を習得するものや、スキルを向上させるためのもの。
考え方やリーダーシップなどを学ぶものなど、幅広くあります。
そして、トータルの人間力を上げるためのインプットも大事です。
これらすべてを、まずは学んで、吸収し、実践して、自分のものにしていく事になります。
言うのは簡単ですが、実際に教育を行ったとしても成果が出るかどうかは別問題です。
何で社会に出てからの教育が難しいかを考えて見ました。
新卒教育の場合は学校と同じで基本的には同じ学年で、同じくらいの年を相手にします。
そのため、最初は一斉教育がマッチして、一旦全員の教育が終了しますが、数年後には人によって差が生まれてきます。
中途採用はそもそも、年や社会人経験、前職で得た知識など大きな違いがあります。
社会人教育の難しさは、この「違い」にあると考えています。
これら違いがあるにも関わらず、一律のやり方で当てはめてしまおうと思うから多くの人に響かないのかもしれません。
昭和風の、あとから来たものは一度千尋の谷から突き落とし、そこから這い上がってきたものを認めると言った考え方ではなかなか通用しません。
1人1人が自立できるまではそばにいて、手取り足取り教えることを好む傾向にあります。
と思えば、中にはこのような昭和風のやり方を好む人もいます。
このように教わり方一つとっても、それぞれの人の傾向があることをまずは認めることが大切です。
そう考えると、教育対象全員にどのように教わりたいのかアンケートを取っていくのが一番ですね。
自分が教わりたいスタイルは昭和風か令和風か?手取り足取り型か、要点だけか?
分かりづらいと嘆くのであれば、聞いてしまおうという発想も良いかもしれません。
これからの世界を支えていく人を育てることは企業としての未来への責任です。
先人たちの教育に掛ける情熱や執念を垣間見ることのできる書物を読むと、現在の教育世代である私たちの責任を強く感じます。